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照れまん君の俳句歳時記 「アサギマダラ」 アサギマダラ期限切れなるパスポート 照れまん
(1)
2008 10 21
夏に取れる蜜柑の「南津海」(なつみ)を育てた山本さんが、春が過ぎた頃に
フジバカマの苗を庭に植えて下さった。
フジバカマの花にはアサギマダラ蝶がよく来るので、写真に撮れますよ、と・・・。
今までほとんど見た事が無い蝶なので、本当に来るかなと半信半疑だったが
10月12日頃から、アサギマダラがやって来始めた。
(2)
2008 10 25
アサギマダラ とは何となく解り易い名前。
アサギ というのを漢字で書けば、「浅黄」。古い時代には黄色●●●の浅い色。
薄い黄色や淡い黄色。
それが、のちにネギの葉の淡い色の「浅葱」と混同して使われるようになり、
江戸時代頃には、淡い藍色や、淡い青緑を浅黄色・浅葱色と呼ぶように、
いつの間にか変化していったらしい。
この時代には、まだまだ色の幅が、かなりあったようです。
現在の色のサンプルを見ますと、水色の薄い色●●●という感じです。
新撰組が着ていた水色の麻の羽織の色。袖のところは白くてギザギザ模様に
なっています。あの服の色が浅葱色・浅黄色だそうです。
蝶の羽の白い部分が、浅葱色 に見えるということですね。
次に、マダラ というのは、漢字で書けば、「斑」 。
胴体の部分に、白い斑点があります。これが、斑模様なので、斑蝶 です。
下の写真。
(3)
2008 10 16
蝶や蛾は非常に種類が多く、分類が大変です。
蝶と蛾を合わせた、チョウ目 は 127科 165000種も確認されているとか。
☆ 昆虫綱・チョウ目・アゲハチョウ上科・タテハチョウ科・マダラチョウ亜科・
アサギマダラ属 アサギマダラ 浅黄斑蝶 又は 浅葱斑蝶
学名 : Parantica sita
Parantica はアサギマダラ属
Sita は インドのビシュヌ神シータから。
シータ はインドでは美しくて貞淑な理想の女性とか。
英名 : Chestnut Tiger
マダラチョウ亜科の蝶は、すべて毒蝶。世界中に、約450種いるそうです。
日本には、アサギマダラ の他、リュウキュウアサギマダラ、オオゴマダラ、
スジグロカバマダラなど、数種類 生息しているようです。
アサギマダラは渡り蝶。その為、最近特に人気の出てきている蝶です。
アサギの白い部分はセロハン紙のような半透明。ここには燐粉が無いので、
油性の細いペンでマーキングをして放蝶すると、どこかでそれが捕獲され、
時間と移動距離が解ります。
(4)
アサギの半透明な部分 向こうの花が透けて見えます
2006年8月。 山形県の蔵王でマーキングされて放されたアサギマダラが、
同年11月20日、沖縄の南の与那国島で発見されました。
飛行距離は、直線距離で 2246km。
春に、南から北に行き、秋には北から南に移動する渡り蝶。
台湾付近から、日本の東北地方や近年は北海道まで飛ぶそうです。
そんなに長い距離を往復するのは大変ですよね。
アサギマダラの寿命は、一体どのくらいあるのでしょうか?
紋白蝶の寿命は、1~2週間と書いてあります。
そんな寿命で、台湾と蔵王の往復は無理ですよね。
アサギマダラ の今までで一番長い生存確認は、6ヶ月。だいたい180日。
マーキングされた蝶で確認された日数です。
ということは、長ければ200日くらいは生きるということでしょうか?
アサギマダラの生態は、現在研究中で、まだ解らない事も多いそうです。
(5)
上の個体は、かなり羽が痛みかけています 08 10 21
同じマダラチョウ科の仲間で、アメリカに生息するオオカバマダラの渡りについては
かなり研究が進んでいるようなので、そちらを少し書いてみます。
メキシコの密林で春に羽化したオオカバマダラは、アメリカのカリフォルニア
あたりまで北上します。そこで卵を産み、第二世代が羽化します。
第二世代は、もう少し北上して、第三世代になります。
第三世代から第四世代にかけてが、目的地のニューヨークの北の五大湖周辺
から、カナダあたりまで飛びます。
そこで羽化し、夏を過ごした次の世代が、秋になると一斉に南下します。
南下は不思議なことに、なぜか一世代で帰るそうです。
カナダの近くからメキシコまで、一気に3800kmも飛ぶものがいるそうです。
すごいですね。
往路の蝶の寿命は4~6週間。復路の蝶の方はかなり寿命が長いそうです。
メキシコやカリフォルニアやフロリダの越冬地に帰った蝶はそこで交尾し
卵を産みます。それが春に羽化するわけです。
だいたい、四~五世代に一世代が本拠地に帰るということでしょうか。
故郷を知らない世代が、どうして真っ直ぐ故郷に帰れるのでしょうか?不思議です。
日本のアサギマダラについては、詳しいサイトを見つけることが出来ませんでした。
おそらく研究者の中では、そうとう詳しく解っているのではないかと思います。
アメリカのオオカバマダラの渡りを、そっくりそのまま日本のアサギマダラ
に当てはめることは出来ませんが、どうなんでしょうか?
何世代かで渡りをしているのでしょうか。
あるサイトに、アサギマダラの寿命は 20~70日と書かれたものがありましたが、
勝手な推論ですが、これは往路のアサギマダラの寿命ということも考えられます。
復路は180日が見つかっているのですから、70日よりもっと長いかもしれません。
個体差もありますしね。
今のところ、これ以上は解りませんでした。
(6)
アサギマダラは毒蝶と書きました。
それは、幼虫の時 ガガイモ科のカモメヅル・キジョラン・サフララン などを食草
としている為らしい。
これらの葉に含まれる アルカロイドやカルデノライド を体内に蓄積していく。
それにより、鳥などの天敵に食べられないようにしている。
我が家の庭に来たアサギマダラは、どうもオスばかりのようだ。
フジバカマの花蜜は ピロリチジンアルカロイドを含む有毒植物であるが、
これを体内に取り込んだアサギマダラのオスはこれを代謝して、揮発性の
danaidone 及び hydoroxydanaidal という2種の代謝物を生成し、
性フェロモンとして、ヘアーペンシル呼ばれる腹部末端の器官から分泌する。
これを、後ろの羽の内側にある性班に接触させて移す。
その為に、オスは後翅内側に黒い部分があります。
簡単に言えば、そこを見ればオス・メスの見分けが容易に付くということです。
下の写真の翅の下のほうに黒い部分がはっきりと見えます。これが、性班です。
(7)
アサギマダラ オス
俳句では「春の季語」に 「蝶」 があります。
この中に、傍題として 「浅黄斑蝶」(あさぎまだら) は載っています。
しかしながら、例句としては 浅黄斑 の句は掲載されていません。
夏は 「夏蝶」、秋は「秋蝶」、冬は「凍蝶」となりますが、どこにもアサギマダラ
の句は載っていません。
秋蝶の中には、アサギマダラを詠んだ句が、かなりあるようです。
ただ単に、秋蝶とだけ書かれているだけでは、どんな蝶か解りません。
最近のブログは写俳という写真と俳句を組み合わせたサイトも沢山ありますので、
その中には、はっきりとアサギマダラを詠んだ句がありました。
ここに載せたいのですが、勝手に載せるわけにはいきませんよね。
(8)
かなり翅の痛んだアサギマダラ 08 10 25
新潟県に弥彦山という山があるそうです。
この弥彦山脈で、明治40年にアサギマダラが捕獲された記録があるそうです。
そうとう古くからアサギマダラは確認されていながら、その生態はなかなか
解明されなかったようです。
それが近年、急速に研究が進み、全国的ににアサギマダラの研究サークルが
が出来、マーキングしたりして、生態の観察が行なわれているようです。
アサギマダラは鳥に食べられない為、人間が近づいてもなかなか逃げません。
それで、接写の限度の5cmまで近づいて、何枚か撮ることが出来ました。
逆に、近づきすぎると全体がはみ出してしまうので、少し離れて撮っていました。
トリミングせずにオリジナル画像のまま、載せることが出来ました。
では、最期に写真をもう一枚。翅が 浅葱色 ●●● に見えるでしょうか?
(9)
08 10 25
浅葱蝶 じぶんさがしの旅なんて 照れまん
蝶を数える時、一頭二頭と数えますよね。
それにつきましては、以前 ヒメアカタテハ を載せた時に書きましたので、
そちらを御覧下さい。
今回は、庭に来た アサギマダラ を載せてみました。
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