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    照れまん君の俳句歳時記 「青鷺」

     
     
                   青鷺が立ってる朝の庭池に     照れまん
     
                
                朝起きて、障子を開けてサッシ越しに庭を見てびっくり。
                サギだ、サギだ~~、が来ている~~! びっくり
     
                錦鯉が獲られてしまう~、瞬間追っ払おうか・・・・、と思ったが、待てよ!
                カメラ、カメラ、カメラだ~~、と慌ててカメラを取り出す。
                が・・・・・・?
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                                                        2009 11 22
     
                 「もしもし、お取り込みのところ失礼致しますが、『青鷺』って 『夏の季語
                なんですけど・・・・・。
                え~~っ、じゃあこの句は 夏になっちゃうの~?
                「そういうことです。」
                じゃあ、サギってこと?
                「詐欺 では無いですが、サギです.。季違いということで・・・!」
                ゲゲ~ッ!どうすればいいのよ。サギ君どうする?
                「冬なら、冬の季語を入れて下さい。」
                うう~~ん、参ったなあ~~!
     
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                                青鷺
     
                脊索動物門・鳥綱・コウノトリ目・サギ科   アオサギ
     
                学名 : Ardea cinerea Linnaus. 1756 
                      Cinerea とは 灰色の という意味らしい
                英名 : Grey heron    (grey も 灰色)
     
                サギ科は世界に65種。 日本に19種 生息。
     
                                     冬は嘴などは黒っぽく見えますが、夏季の繁殖期には、目先・足・嘴が、
               やや赤みを帯びるような「婚姻色」になるそうです。
               
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                                           夏の青鷺       2008 07 30
     
                 さてさて、俳句ですが、「日本大歳時記」(講談社)によりますと、
                 「青鷺」 は 夏の季語
                 アオサギは、本来は渡りをするそうです。夏は北海道や東北地方で繁殖し、
                冬になると、九州以南に渡って行くそうです。
                 ところが、最近は日本の国内を、夏は北の方、冬は南の地方に移動する
                程度。或いは、本州・西日本・四国九州では、留鳥となり、一年中見られる
                ようになっているそうです。
                 俳句では夏によく見られたので、夏の季語 になっています。
     
                 俳句を見てみましょう。
     
                         昼ねぶる青鷺の身のたふとさよ    芭蕉
     
                         夕風や水青鷺の脛をうつ        与謝 蕪村
                                 (ゆうかぜや みず あおさぎの はぎ をうつ)
     
                                        蕪村の句、青鷺のスネにさざ波が当たっているのですね。
               スネは「」と書き、「はぎ」とも読みます。この句では「はぎ」と読むようです。
     
                 いまだに、脛をかじっている私ですが、「臑をかじる」も「脛を齧る」 も 同じ
                です。2種類の漢字があります、と 脛に傷を持つ 私が書いています。
                 コラコラ!
     
                 明治以後の俳句も見てみます。
     
                         夕嵐青鷺吹き去つて高楼に灯    高浜虚子
     
                         青鷺の吹き分れしは離宮かな       阿波野青畝
     
                         青鷺の貴婦人立てリ浜の秋      神蔵 器
     
                 神蔵氏の句は、季語は 「浜の秋」で 秋 になります。
     
     
                 「白鷺」 も 夏の季語 です。
                 白鷺 というのは白い鷺ということで、白鷺という種類は居ないそうです。
                 種類名を書くと、小鷺(コサギ)、中鷺(チュウサギ)、大鷺(ダイサギ)、
                 そして、亜麻鷺(アマサギ)の幼鳥の時、などを白鷺と呼ぶそうです。
                 残念ながら、白鷺は我が家に来てくれないので、写真に撮ることが出来
                 ませんでした。
     
                 俳句を一句載せてみます。
     
                         峡の白鷺夕日はものを細うなす   中村草田男
     
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                                                         2009 11 22
     
                 ブログを見ていると、とても素晴しい野鳥を撮っている方がおられます。
                すごいなあと、ただただ感心して見ているばかり。
                 私も何度か野鳥を撮ろうと試みたのですが、点のようにしか撮れず、すぐに
                逃げられて近づくことが出来ません。雀すら撮ることが出来ませんでした。
                 それで、私のコンパクトカメラでは無理だと諦めていました。
                 野鳥を撮っている人達は、きっとすごい望遠レンズをお持ちなのだろうと
                羨望の眼差しで・・・・・。
     
                 そんな時、飛んで屁に入る夏の鼻。
                こらこら、臭いねえ!  飛んで火に入る夏の虫でしょう。 
                 ハイ、その通り!
                が庭に来てくれたので、チャンスとばかり、カメラを取りに部屋に戻り、
                慌ててカメラのスイッチを入れたのですが、あせっているので、設定を変える
                こともできず。
                 慌てる乞食はモアイ像・・・・。
                もしもし・・・?親爺ギャグも大概にしなはれや。怒りますよ~!激怒
     
                サッシをほんのちょっと開けただけで、パチリ!と撮ったのですが、その時
                には、もう鷺は気配を感じていて、逃げようと向こうへ歩き始めているのです。
               
                 そこで、サッシを開け ツッカケ を履いて、少しでも近づこうと庭に降りて
                行ったのですが、残念!あれよあれよいう間に飛び去ってしまいました。
                 ピンとは合わない、シャッターは下りない、本当に難しいですね。
     
                 飛び立つ時は動きが速く、まったくカメラが付いていけませんでした。 がっかり
     
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                 青鷺は国によって、好かれる国と嫌われる国があるようです。
     
                 なぜ嫌われるかと言うと、鷺が首を曲げているときの様子が、人間が
                 卑屈になった時やへつらう時の首の動きに似ているからだそうです。
                 ―― そう言われれば、そんな風にみえますね ――
     
                 好かれる国では、毎年きちんとやって来る。朝来て夕には居なくなる。
                 まるで太陽のような行動をする。それで、「生と死」を行き来する「再生」
                 のシンボルとされたようです。(古代エジプト)
     
                 日本でも大変好かれていて、神社の神事に登場します。山口県やお隣
                 の島根県津和野の鷺舞は、有名です。あれは、白鷺の舞ですね。
                 元は京都で行われていたものが、室町時代に山口へ、そして山口から
                 津和野に伝えられたそうです。 
     
                 という漢字は、と書きます。
                 路は、心霊が降格する、その足を表すことから、神の降りる道。そこから、
                 みち・道・路 になる。
                 古代中国では、鷺の羽は貴重なもので、献上品だったり、鷺の舞が奉納
                 されていたそうです。
     
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                                                        2009 11 17
                  上の写真は、庭に来る五日前に、隣の家の屋根の上にいるところ。
                 この時、我が家の庭や鯉の様子を、しっかり観察していたのでしょう。
     
                  以前、に何匹も鯉を獲られたので、防鳥ネットを池の上に張っていま
                 した。
                  その後、来なくなったので、防鳥ネットは外し、高い所に3本針金を張って
                 いました。そしたら、やっぱり鷺がやって来て針金に引っ掛り、危うく墜落
                 しそうになりました。
                 「ギャギャー!」と、けたたましい鳴き声がしたと思ったら、バタバタと大慌て
                 で体勢を立て直し、逃げていきました。
                  それに懲りたのか、ここ10年ほどは来なくなっていたので安心していた
                 のですが、今回は池の側に直接下りないで、少し離れた庭に先に降り、
                 そこから歩いて池の側に来たようです。賢くなっています。
     
                  さてさて、最期の写真は、ちょっとトリミングしてみました。
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                       寒鯉を狙う青鷺屋根の上      照れまん
     
                 冬の季語を入れて詠んでみました。
     
                 写真の 3・5・7 番は トリミングしています。
                 3番は夏、それ以外は 冬に撮った写真です。
     
                 最期に一句。
                 お口直しに、北海道の雄大な景を詠んだ、夏の青鷺の句を載せて見ます。
     
                       洲に立てる青鷺ひとつサロマ川   水原秋櫻子     
     
                 いい句ですね。
     
                 今回は 夏の季語 青鷺 を載せてみました。 
                 それでは、また・・・・。
     
                
            
     
                
          
     
            
     
     

    照れまん君の俳句歳時記 「蟷螂」

     
     
                 蟷螂の羽は滅多に使はざり     照れまん
                         (  とうろうの はねは めったに つかわざり  )
     
            (1)
            
     
               小学生の頃、痩せた子供には、なぜか カマキリ と言うあだ名が付いていた。
               どこかのクラスの中に、大抵一人くらいは カマキリ と呼ばれる子がいた。
     
               何を隠そう、それは私なんですけどね。
     
               私の田舎では、どの家にも屋号みたいなものがあって、それを面白がって
               あだ名にしていたり、おじいちゃんを廻りの人が「〇〇ちゃん」とか呼んでいる
               ので、面白がっておじいちゃんの名前で呼んでいたり、子供の頃は色んな
               あだ名を付けていました。
     
               今の子供達はどうなんでしょうか?
     
               さてさて、今回は カマキリ
     
            (2)
            
                                                                              2008 06 27
     
                「蟷螂の斧」 と言うのはよく聞きます。
                何となく意味は解っていても、詳しくは知りません。そこで、まづ蟷螂のことを
                調べてみました。
     
                中国古代、漢の初期の頃の韓嬰(かんえい)の書いた「韓詩外伝」より、ほん
                の一部を抜粋して原文を書いてみます。
     
                  「・・・・・。對曰、此所謂螳螂者也。・・・・・・。」
     
                訳    答えて曰く、これはいわゆるところ 螳螂なるものでございます。
     
                「螳螂」 と、紀元前すでに呼ばれ、書かれていたようです。
     
                螳  正しくは虫偏に堂と書く。 螳一文字で 螳蜋・カマキリ のこと。
                それが、二文字、蜋 と書く。
                の字が当てられ の字が当てられ、蟷螂に。
                今では、殆ど 蟷螂の文字が使われています。
                
                「蟷螂の斧」とは、自分の弱さをかえりみず、強敵に挑むこと。はかない抵抗
                の例えと書いてある。
                斉の荘公が馬車で狩に出たとき、馬車の車輪に向かって斧を振り上げている
                虫に気づき、「この虫は何か?」と聞いた。
                そのときの御者の答が、先ほど書いた漢文です。まだ続きがあります。
                「この虫は前に進むことはあっても、引くことを知りません。自分の力を考え
                ないで、敵を軽んじます。」と御者は答えます。
                それを聞いた荘公は静に微笑み、
                これが人だったら、天下に轟く勇者なるだろう。カマキリの為に道を開けよ!」
                と、馬車を避けて行かせた、という故事。
     
            (3)
            
                                                             金糸梅と子カマキリ      2009 05 29
     
               昆虫綱・カマキリ目・カマキリ科  オオカマキリ や チョウセンカマキリ
                                     など多数。
                オオカマキリ  Tenodera aridifollia  Stoll. 1813
     
                カマキリ は学者さんによって幾つかの違う分類方法があるらしく、とても
                難しいので、一番簡単なものを書きました。
     
                世界中では2000種前後が確認されているよう。一説に寄れば4000種
                ともいわれ、種類が多くはっきりとは解らないようです。
     
                日本には、カマキリ科 と ヒメカマキリ科 の 2科9種 が生息とか。
                但し、沖縄など南の島々には、それ以外数種類が生息しているそうです。
                日本に生息しているカマキリは、意外と少ないのですね。
                
     
               カマキリ の語源は 前足が鎌のように棘があり、この鎌で切るような動作
               をするところから、鎌切 から カマキリ になったようだ。
               この説は、見たまんまですよね。
     
                (4)
            
                                                       2008 8 14
               さて、いよいよ俳句です。
     
               俳句歳時記では 「蟷螂」 は 秋の季語
               傍題に、「たうらう」・「とうろう」・「斧虫」・「いぼむしり」・「いぼじり」・
               「拝み太郎」・かまきっちょ」・「子かまきり」・「祈り虫」  などがあります。
     
               俳句を見てみます。
     
                      蟷螂が片手かけたり釣鐘に      小林一茶
     
               次は、明治以後の俳句。
     
                      かまきりのゆるぎいでしがものをはむ  吉岡禅寺洞
     
                (5)
            
                                                                             2008 11 13
     
                もう少し、俳句を見てみます。
     
                      蟷螂や二つ向きあふ石の上       正岡 子規
     
                      蟷螂の斧向けたるはわれなるや     刈谷次郎丸
     
               次郎丸氏の俳句は、よく解ります。
               カマキリはカメラを近づけると、こちらをじ~と見ていて、身構えます。
     
                         ゆさゆさと風に身を漕ぐ蟷螂かな    野村喜舟
     
                                
            (6)
            
                                       梔子とカマキリ       2009 06 24 
     
                    枯色が眼よりはじまるいぼむしり      後藤夜半
     
                    蟷螂のたゝみのこせる羽子うすく      河野静雲
     
                    息詰めて見る蟷螂の食ふものを      右城暮石
     
                暮石氏の句。カマキリが虫を捕まえて、バリバリと食べているのでしょう。
                それを、呆気にとられて見ているのです。
     
                       蟷螂の虫の羽まで食みてをり        照れまん
     
                次は、虫を捕まえて食べている写真。  
     
             (7)
             
                                                       2008 11 06 
     
                カマキリが何か大きな昆虫を食べています。左手に羽、右手に虫の腹を抱えて
                います。 
                     かりかりと蟷螂蜂の貌を食む      山口誓子
                        ( かりかりと とうろう はちの かおをはむ )
     
               山口誓子氏の句は、歳時記によって表記が違っています。
                「かりかりと~」 が 「かり/\と~ 」の繰り返し文字で書かれているもの。
                そして、「貌」の字が 「白に点々」が下にある文字で書かれているもの。
                どちらが正しいのかは解りませんが、私のパソコンでは、表示出来ない文字
                なので、表示出来る方の文字を書きました。
     
                カマキリの斧は手ではなくて、前脚です。前脚で摑んでいます。
               その他の脚は、中脚と後脚の、計6本の脚。
     
                       螳蜋の斧は手であり脚であり     照れまん
     
     
                カマキリ にはもう一つ、「蟷螂生る」(とうろううまる)と言う 夏の季語」 
                があります。
                傍題に 「子蟷螂」・「蟷螂の子」があります。
     
                       一陣の風に乗り来ぬ子かまきり      中野三允
     
             (8)
             
                                桜の木 と カマキリの卵だろうか?   2008 04 01  
     
                 「蟷螂生る」の 夏の季語の例句を。もう少し載せてみます。
     
                       蟷螂の斧をねぶりぬ生れてすぐ      山口誓子
                          (とうろうの おのをねぶりぬ あれてすぐ) 
     
                       蟷螂や生まれてすぐにちりぢりに     軽部烏頭子
                              (とうろうや うまれてすぐに ちりぢりに          かるべうとうし )
     
                    カマキリ はとっても フジバカマ の花が好き!
                 藤袴には色んな昆虫が寄って来るので、じーと待っているようです。
            
                 (7)は去年、(9)は今年の写真。
     
             (9)
               
                                                    藤袴 と カマキリ       2009 10 22
     
                三日前に アサギマダラ を撮っていて見つけました。三日たっても、まだ
                同じ所にいます。3日目に撮った写真。
                藤袴はとっても居心地がいいようです。
                去年は虫を捕まえているのをカメラに撮りましたが、今年はまだ虫を捕まえて
                いるのを見ていません。獲物を獲るのが下手なのでしょうか。少し痩せてきて
                いるような感じ。アサギマダラ だけは絶対に取らないようです。
                毒蝶というのを知っているのでしょう。
     
                もう二句ほど、秋の季語、カマキリの現代俳句を・・・。
     
                       蟷螂のみどり紛れぬ動きかな    稲畑汀子
     
                       枯色も攻めの迷彩枯蟷螂      的野 雄
     
                   枯蟷螂 の句が出てきましたが蟷螂枯る」という、「冬の季語」があります。
                傍題に 「枯蟷螂」 があります。ですから、枯蟷螂は冬の俳句
                冬にじっとして、死んでいるような茶色のカマキリ。
                もう一句だけ、冬の俳句を載せてみます。
     
                       蟷螂の眼の中までも枯れ尽す    山口誓子
     
                では、最期に、写真を一枚。
                洗濯物をベランダに干していたら、バスタオルの上に乗っていたので、
                パチリ!
     
                (10)
            
                                                       2008 11 13
     
                 スタジオで撮ったような雰囲気! カマキリがモデルさんみたい??
                 一眼レフで撮ったみたいですね。コンパクトでうまく撮れました。  爆笑
     
                       待つことも人生なるやいぼむしり     照れまん
     
                今回は の季語 「蟷螂生る」 と 秋の季語 「蟷螂」 と
                冬の季語 「枯蟷螂」 を載せてみました。 
                
     
                       

    照れまん君の俳句歳時記 「守宮・ヤモリ」

     
     
                  守宮出て見て見ぬふりをして過ごす   照れまん
               ( やもりでて みてみぬふりを して すごす )
     
             (1)
            
                                                      夜慌てて撮ったので、ピンボケ、光も足りませんでした
     
               「音楽~   お昼休みは イキイキウオッチング、あちこちそちこち いいとも~
                                                     チャチャチャチャチャ~。
                     きょうも いってもいいかな~~。      『いいとも~』
                   きょうのゲストは イモリ で~す。」
     
               「ど~も、タモリさん。お久しぶり~~!」
     
               ―― もしもし、あのね・・・。タモリ に イモリ で、今回の題が ヤモリ だって!
                   あのねえ、いい加減にしなはれや~。
                               疲れているんだから、これ以上疲れさせないでね。――
     
               「失敬! 平に 平にご容赦を。次回からは 詰まらん駄洒落は書かんように
                善処しますから。」
               
               ―― ほんまかいなあ?きちんと頼みますよ~。 ――
     
               「ハイ!」
     
             (2)
            
                                                                               2008 04 30
     
               脊椎動物門・脊椎動物亜門・爬虫綱・有鱗目・トカゲ亜目・ヤモリ下目・ヤモリ科
               ヤモリ亜科・ヤモリ属     ニホンヤモリ
     
               学名 : Gekko  japonicus 
                      英名 : Schlegel`s  japanese  gecko 
                       学名はゲッコー。英名もゲッコー。ゲッコーの語源はマレーシア語
                     からきているのではないかと書かれていますが、詳しくは解りません。
                     (日本語のような響きが・・・・・、気のせいでしょうか。)
     
               ヤモリ類は世界に 650種 。日本には、そのうち9種が生息。
               (サイトによっては 世界に930種。日本に12種と書かれているものもあります。)
     
               夜行性
               目は大型。瞳は瞼が変化した透明な鱗で覆われていて、瞼を閉じることが出来
               ない。その為、舌で瞼を舐めて、清浄を保つそうです。
     
               四肢は短く、指は5本。指先に吸盤があるのではなく、細かな毛が密集して生えて
               いて、この毛の先端が鉤状になっていて、壁面の小さな凹凸に引っ掛けている。
     
                (3)
            
                       襖を開けたとたん、落っこちて来て気絶してしまった。                    2008 08 18
                  ふすまに挟まれて大怪我。死んだのかと思ったが、暫らくして行ってみたら居なくなっていた。
     
                                    ヤモリ の語源は 害虫を食べてくれ、家を守るので 「家守」 になったとか。
                漢字では、もう一つ「守宮」と書く。
                これはどう読んでも モリミヤ だが、ヤモリと読む。
                古くからお宮に棲みついていて、お宮を守るから「宮守」から 守宮」 と
                書かれるようになったとか。
     
                「守宮」のもう一つ別の説
                古代中国、漢の武帝の時代ヤモリ朱砂(水銀)を食べさせて赤くなった
                ヤモリを粉末にし、女性の体に塗ると、一生その色は取れないが、女性が
                浮気をして チョメチョメすると、その色が消えてしまうと信じられていた。
                そこで、後宮で使われるようになり、後宮、いわゆる宮を守る(貞節を守る)
                ので 「守宮」 と書かれるようになったというもの。
     
                この説はすごいですね。こんな薬があったら大変。
                現在の日本なら、女性はこの逆バージョンの薬が欲しいでしょうね。
                男が浮気をすると色が変わる薬
                日本中の男の浮気がバレて、家を追い出されたりして・・・。
                家を追い出された亭主達が集まるホテルが出来たりして。
                そのホテルの名前が「後宮」。其処にコンパニオンが居て、また浮気をしたり
                して。これは、やぶ蛇ならぬ、藪守宮だったりして・・・・。
                男が浮気をしたって、大したことはないのに・・・。
                コラコラ、話が逸れていますよ!話を元に戻しなさい。
                ハイ !  お口にチャック
     
                家を守るから 家守(ヤモリ) なら、イモリ は何を守るからイモリなの???
                とついつい思ってしまう。
                そこでイモリを調べると、井戸を守るので 「井守」と書いてある。
                エーーッ、ウッソー、ホント! 井戸が出来る前には井守は居なかったん???
                可笑しくない?? とちょっと疑問を感じてしまう
                井守 のは、井戸の事ではなく、田んぼの用水のことではないかと書かれて
                いるものもあります。「田」と書いて「イ」と読むことがある。田舎 のイ がそれで、
                イモリのイは 田んぼの事と、古い書物に書かれているものがあるそうです。
     
                ヤモリ と イモリ の違いは、ヤモリ  爬虫類 で イモリ  両生類。
               全然違うものなのですね。
     
                 (4)
            
                         何かの下敷きになり 干からびてしまった守宮   2008 12 22
     
               さて、いよいよ俳句です。
               俳句では、「守宮」(ヤモリ) は 夏の季語
               別の書き方では 「屋守」。
     
               俳句を見て見ましょう。
     
                       河岸船の簾にいでし守宮かな        飯田蛇笏
                       (かしぶねの すだれにいでし やもりかな)
     
                       守宮啼くやヒマラヤ杉の深き燈に      渡辺水巴
     
                       あおざいの女に守宮鳴きにけり       有馬朗人
     
                      三句目の あおざい というのはベトナムの服ですよね。この句はベトナム
                 での吟でしょうか。はっきりとは解りませんが、色鮮やかなベトナムのシルク
                 の服とヤモリの対比が面白い句ですね。
     
               (5)
            
                      水を飲むのだろうか 庭池に降りていた守宮      2009 04 19
     
                私の田舎では ヤモリ のことは ヒチブ と言います。
                これは正しくは シチブ。漢字で書けば 「七分
                     昔 守宮 に指先を噛まれると、腕の七分まで腐ると思われていたそうです。
                 それで、「七分」。 実際には守宮には 毒 は無いそうです.。
                 何となく色・形が気持ちが悪いのでそういうことになったのでしょう。
     
                              品書に見知らぬ文字や守宮鳴く       如月美樹
     
                この俳句は、バリ島での吟だそうです。現地人しか入らない食堂に行くと
                壁に守宮が居て、「チチャッ、チチャッ!」と鳴いたそうです。
     
                       守宮ゐて東京に一人だけならず       池内壽子
     
                大都会に住んでいても、どことなく孤独感に襲われます。
                そんな時、部屋に守宮が出たのでしょう。普通なら「キャーッ!」ということ
                になりますが、それを見て、私は一人ではないのだと、言い聞かせている
                のですね。共存共栄です。
     
              (6)
             
                            ゴキブリの子供を咥えたヤモリ       2009 08 04
     
                俳句の季語に、もう一つ 「守宮搗く」(やもりつく) というのがあります。
                傍題に 「井守を搗く」・「井守の印」 があります。
                これは、先程書きました漢の後宮の故事に習い、端午の日に捕らえたヤモリを
                翌年の端午に搗いて用いると効験がある、という俗言が生まれた。
                それに習い出来た夏の季語。
                この故事が日本に入ってきた時、ヤモリとイモリを間違えてしまったようです。
                それで、守宮 と 井守 の両方が季語に書いてあります。
                歳時記には 例句が一句しか載っていませんので、これを載せてみます。
     
                        ゐもりつく王の秘メ事窺ひけり      松瀬青々
     
                この句の読み方は「イモリつく おうの ひめごと うかがいけり」 で、いいので
                しょうか。
     
                もう少し 守宮の俳句を・・・・。
     
                        膝に蒲団はさみて寝るや守宮鳴く    沢木欣一
     
                        定位置に夫と茶筒と守宮かな      池田澄子
     
               ニホンヤモリは 日本固有種ではなく、非常に古い時代の渡来動物
               考えられているようです。いつ頃渡来したかは、不明なようです。
     
                平安時代の「和名類聚抄」(わみょうるいじゅしょう)にヤモリの記述がある
                そうです。「エンテン」や「エイゲン」と書かれているのが、守宮だそうです。
                ヤモリ・イモリ・トカゲ はその形が似ているため、誤用、混同されることが
                しばしばあったようです。
     
                では、最期の写真を一枚。
             (7)
            
                                    上は天井 垂直に壁に張り付いている守宮を 下からパチリ     2009 07 28
              
               守宮 は別称 「壁虎」と書いて、カベチョロ とも呼ばれているそうです。
               チョロQ ならぬ、カベチョロ というのが可愛いですね。
               カベチョロ君は写真嫌いで、撮ろうとするとすぐに逃げてしまうので、なかなか
               うまく撮れません。
     
                       守宮出づ悪人顔の善人も      照れまん
                       (やもりいづ あくにんがおの ぜんにんも)
     
               カベチョロ君は、意外といい奴。顔や形は気味悪くて嫌われていそうですけど、
               人間にとっては、有益な爬虫類。
               昔から殺さないようにと言われています。 家守 ですから・・・・。
     
               今回は夏の季語。家の中にいる 守宮 を載せてみました。
     
     
     
     
     
     

    照れまん君の昆虫 「蝶} 追加 その1

     
                           蝶の写真    追加  その1
     
               前回、蝶の写真と記事を掲載しました。
               載せられない写真が何枚も出ました。そこで、載せ切れなかったものや、
               以前撮ったもの、名前の解らないものなどを取り混ぜて、少しだけ 蝶の
               写真を載せて見ます。
            
                 (1)                紋白蝶
            
                                                    2008 06 21  
                                   (2)
            
                                紋白蝶      生まれたばかりだろうか   2008 05 29
             (3)
            
                                        写真の右端に日付のあるものは、古いカメラで撮ったものです
     
     
                (4)                 ツマキチョウ
            
                                                                      2009 04 23
     
     
             (5)                                ムラサキツバメ
                        
                                                  ムラサキツバメ  オス      
                  この蝶の名前が解りました。
              どうやら、ムラサキツバメ と言うようです。
              (5)と(6)(7) はオス。(8)(9)はメスのようです。
              オスは角度によって、表は濃紫に輝き、裏は茶色の模様がうっすらとあります。
              メスは、翅の表の中心部分に、綺麗な青紫が見えます。
            (6)
            
     
             (7)
                          
                                                                             
                ムラサキツバメ はブログ仲間の Fujim さんに 教えてもらいました。
                ありがとう御座いました。
     
             (8)            ムラサキツバメ  メス 
             
     
            (9)
            
                             茶色の感じがよく似ていると思ったら、雄と雌による違いだったのですね。
                      名前が解って、ほっとしました。
     
     
            (10)                 セセリチョウ
            
                                 チャバネセセリチョウだろうか?    2008 07 10
     
                      セセリチョウは種類が多く、よく似ていますので、
             (11)          種名は はっきりとは断言できません。
            
                                           セセリチョウ     2008 07 15
     
     
             (12)               ウラギンシジミ
            
                                          
     
              (13)           ウラギンシジミ メス      羽を開いた所
            
     
     
     
             (14)              アカタテハ
            
                                                       2008 11 04
     
     
            (15)                ヤマトシジミ
            
                                                      
     
             (16)             翅を開いた所
            
                             たぶん、ヤマトシジミ だと思います。    2008 06 21
     
     
            (17)                 キアゲハ
            
                                                                            2008 08 28
     
                (18)                    ナミアゲハ
               
                                                                          2008 10 04
     
                 最期の一枚はこれです。
     
                (19)
               
                                                        ナミアゲハ       2008 04 24
     
               写真を三枚載せたところで、下書き保存をするつもりでいたら、何を思ったか
               誤って記事の投稿をクリックしてしまいました。
               それで、大慌てで、続きの写真を順次アップしました。
     
               まだ、もう少し写真がありますので、次回に続きを載せます。
     
     
                     
     
                                                                                               
     
     
     

    照れまん君の俳句歳時記 「蝶・てふてふ」

     
     
                       方丈の大庇より春の蝶  高野素十
     
                             (ほうじょうの おおひさしより はるのちょう        たかのすじゅう )
     
                 (1)
             
                                                紋白蝶  2008 06 21   
     
              最初に掲載の句は、蝶と言えばこの句というほど有名な、蝶々を代表する句。
     
                         方丈の大庇より春の蝶    高野素十   
     
              いい句ですね。惚れ惚れします。
           この句は、どこかのお寺でしょうか?長い冬が終えて、漸く春を思わせる
           兆しがしていた。そんな時、不意にお寺の庫裏の大屋根の上から蝶が
           ヒラヒラと舞い降りてきた。これは春の蝶だ! という驚きと確信。
     
           この句はちょっと、あれっ?と思うところがあります。
            それは、と言えばだけで、春の季語になるのですが、わざわざ
           春の蝶」と、季重なりにしています。
           私のような素人が季重なりをすると、必ず「これは季語かぶりですね!」
           とイエローカードを出されます。
           でも、有名人が作ると名句と言われます。それって、不公平じゃない!
           なんて・・・・・。
           そんなことは無いのです。俳句歳時記には、ちゃんと「春の蝶」というの
           も載っています。江戸時代の小林一茶も「春の蝶」と詠んでいます。
           この句のように、不意に見る蝶は、思わず「春の蝶」とつぶやいてしま
           います。
           したがって、これは季重なりではありません。
     
           私の持っている歳時記のうち 「入門歳時記」角川小事典30 と
           「山本健吉 基本季語五〇〇選」 には、この句の前に竜安寺」の
           前書きが書かれています。
           インターネットで調べてみましたが、竜安寺で詠まれた句のようだ、
           とは書かれていますが、「竜安寺」の前書きがあるとは、他のところでは
           見つかりませんでした。
     
           この句が竜安寺で詠まれた句だとすると、非常にイメージが湧きやすい
           ですよね。
           臨済宗の古刹、龍安寺の石庭方丈石庭と呼ばれる、枯山水の有名な石庭。
           方丈石庭方丈は、ここでは本堂の意味のようです。
           有名な石庭を眺めていたら、不意に蝶が舞い降りて来た。
           「あっ、蝶だ! 春の蝶だ!」という驚き。
           自由にひらひらと飛ぶ蝶。まさか、こんな所に蝶が飛んで来るなんて。
           枯山水の石庭の「」の世界と、自由に飛ぶ蝶の「」の世界。
           様式にのっとって建てられたお寺の建物と庭。規律正しい僧侶の生活。 
           厳しい戒律と蝶の自由荘厳と矮小私と蝶
          
           考えれば考えるほど面白い句です。
           この句は、やはり、蝶を代表する名句 だと思います。
     
           
                 (2)
          
                                                                         キチョウ  2008 07 06
                   
            「蝶」と言えば 春の季語
            蝶は種類が多いので、私の持っている「日本大歳時記」にはの言い換え、
            傍題が沢山載っています。それらの主なものを一部載せてみます。
     
                  「てふてふ」・「粉蝶」(しろちょう)・「黄蝶」・「紋白蝶」・「紋黄蝶」・「黒あげは
                「鳳蝶」(あげはちょう)・「烏あげは」・「麝香あげは」・「山上ろう」・「だんだら蝶」・
                「岐阜蝶」・「小灰蝶」(しじみちょう)・「挵蝶」(せせりちょう)・「蛺蝶」(たてはちょう)・
                「瑠璃蛺蝶」・「大紫」・「豹紋蝶」・「浅黄斑蝶」・「蛇目蝶」・胡蝶」・「蝶々」・
                「春の蝶」・「眠る蝶」・「舞う蝶」 などなど、他多数・・・・。
     
                今回は、できるだけ多く俳句を載せてみます。
     
                     蝶の飛ぶばかり野中の日影かな        芭蕉
     
                     蝶の羽の幾度越ゆる塀の屋根         芭蕉
                                                                 (ちょうのはの いくたびこゆる へいのやね )
     
                     起きよ起きよ我が友にせんぬる胡蝶      芭蕉
     
               (3)
            
                                                                                                     ベニシジミ  2008 07 12
                              
               小林一茶も沢山の蝶の句を詠んでいます。ざっと数えても300句近くはあります。
               その中から、ほんの数句。まずは、前書きのある句を二句載せてみます。
     
                 〈 天王寺に詣〉
                        蝶一つ舞台せましと狂ふ哉       一茶
     
                 〈 道後温泉のあたりにて 〉
                        寝ころんで蝶泊らせる外湯哉      一茶
     
               一茶は道後温泉に来たことがあるのですね。
               その他の句。
     
                        手のとゞく山の入日や春の蝶      一茶
     
                       蝶とぶや此世に望みないように    一茶
     
                        こつそりとしてあそぶ也浅黄蝶     一茶
     
                        庭のてふ子が這えばとびはへばとぶ  一茶
                           (自筆本 文政版  上五  門の蝶 )
     
                        夕暮にがつくりしたよ草のてふ    一茶
                           (自筆本 中七     がつくりしたぞ)
     
               一茶は最初の妻が4人の子供をもうけますが、次々に夭折し、妻も死んで
               しまいます。三人妻を娶るのですが、あまり幸せにはなれなかったようです。
               一茶の句には、底抜けに明るい句と、深い悲しみを湛えた句があります。
               蝶の句だけを読んでも、それらがよく解ります。
     
              (4)
            
                                                      羽を広げたベニシジミ  2009 04 20
     
               「」 はなぜ 「てふ」 と書くのか、不思議ですよね。
               それは、旧仮名遣いだからと、言われますが、どうも納得がいきません。
     
               そこで調べてみました。まずは、漢字の蝶について・・・。
     
                 チョウ・テフ  ちょう     声符は 「ヨウ」
               正しくは  蜨 を正字とする 。
               枼 の字は 葉の初文。葉のように薄くてヒラヒラするものの意
               それに虫偏が付き、 蝶は 葉のように薄くてヒラヒラする足のある虫 
              となります。
     
                の中国での発音が ティェ 。中国では蝶々を、胡蝶と書いたようです。
               胡蝶の発音は フーティェ。これを重ねてみます。
               フーティェフーティェ→ ティェフティェフ→ テフテフ→テオテオ→ ちょうちょ
               つまり、蝶の漢字が入ってきた時、その発音から テフ →ちょう が生まれた
               ということのようです。
               何だか、ちょっと無理があるような気もしますが・・・・??
     
               平安時代初期には、確かに 「テフ」と発音していたそうです。それが、鎌倉・室町
               時代には 「テウ」。[ t e u ]二重母音が色々関係しているらしい。
               詳しくは大変難しいようなのでので、私はこれ以上の説明は出来ません。
               その後、母音が長音化するそうです。
               「エウ」 [eu] が「ヨー」になる。それで、「テウ」が「チョー」になった、そうです。
               つまり、長い変遷を経て、てふ が ちょう になったようです。
     
             (5)
            
                                                               ナガサキアゲハ    2008 07 08
                  
              もう一つ、面白い説を見つけました。
              真偽のほどは解りませんが、面白いので書いてみます。
     
              「てふてふ」 は 漢字で書くと 「手符手符」。
              手符 は掌で作った符号。或いは、文字を書いた手札のこと。
              手符は片手を開いた形で、両手を合わせて開いた形が 手符手符 。
              両手をくっ付けて開いた形、手符手符が 蝶々 だというのです。
              とても、面白いですね。そう言われて両手をくっ付けて開いて見ると、蝶に見え
              なくもないですね。なるほどと納得してしまいます。
     
              私は初めて聞いた説ですが、これは個人のサイトなのでが正しいのかどうかは
              解りません。とても面白い説なので、載せてみました。これが、大学の研究論文
              や学会で発表されたものだったら、一つの説として正しいと思うのですが、
              よく解りませんので、ここでは???としておきます。
     
              てふてふ が ひらひら のような擬態語から生まれた言葉としたら、この説は 
              成り立たなくなります。逆にこの説が正しければ、今までの説がみんな間違って
              いることになりますし・・・・。難しそうですが、非常に面白いですね。
     
                  (6)
            
                                                                 ナミアゲハだろうか?      2008 10 04
     
                     蝶々や順禮の子のおくれがち     正岡子規
                    ( ちょうちょうや じゅんれいのこの おくれがち)
     
                    ひらひらと蝶々黄なり水の上          子規
     
                   蝶飛ブヤアダムモイブモ裸也          子規
     
               三句目は、明治35年、子規最期の年の句。カタカナ表記で書かれています。
                蝶の句としては、この句が最期の句になりました。
     
                    山国の蝶を荒しと思はずや         高浜虚子
     
             (7)
            
                                    ウラギンシジミ                2008 07 31        
     
     
                      磨崖仏おおむらさきを放ちけり     黒田杏子
     
              この句は、黒田杏子氏の代表句。
              私はまだ、蝶の「大紫」を見たことがありません。
              大紫は限られた所に、限られた日数しか出ないようです。
              山口県では、柳井市の奥に沼や池のような所があり、そこに出るようです。
              蝶の愛好家がいて、発見するとすぐに情報が飛び交い、写真を撮りに行くようです。
             
                      蝶を見てをればこの世の音消ゆる     岩上明美
     
              岩上氏は静岡県のワサビ農家。そして、現代女流俳人。
              農作業の合間での吟でしょうか。最近、2009年作。
              おそらくこの句は、岩上氏を代表する句になると思います。
     
     
                      山葵田に映りて蝶の昏くなる        後藤比奈夫 
                     ( わさびだに うつりて ちょうの くらくなる )
     
                 (8)
                   
                                                 アサギマダラ                   2008 10 25
     
               「アサギマダラ」 ← について、以前書きました。詳しくお知りになりたい方、
                            お暇な方は、こちらを御覧下さい。
     
                    高々と蝶越ゆる谷の深さかな       原 石鼎
     
                    天よりもかがやくものは蝶の翅      山口誓子
     
                    蝶帰り来ず運河を越ゆる太きパイプ   久保田月鈴子
     
              久保田月鈴子氏は、旧制静岡高校で中曽根康弘氏と同窓とか。
     
                    そこまでが少し先まで蝶の昼        深見けん二
     
              深見氏の句、ちょっとそこまでと思って出掛けたのに、思わず蝶に誘われて
              もう少し先まで行ってしまった、と言うのですね。
     
             (9)
            
                                               セセリチョウ   キマダラセセリ だろうか? 2009 06 11
     
                    つく杖の銀あたゝかに蝶々かな      川端茅舎
     
                    蝶の空七堂伽藍さかしまに           〃
     
                    あをあをと空を残して蝶分れ       大野林火
     
               三句目は、二頭の蝶が楽しげにもつれ合っていたのでしょう。それがなぜか、
               分かれてしまったのです。人間だって、相性がありますから、蝶だって・・・・。
               あとに、青い空が残されていたのですね。
     
               次に、自由律の俳句を二句。
     
                    けふいちにち食べるものある、てふてふ     山頭火
     
                    てふてふひらひらいらかをこえた         山頭火
     
                 (10)
            
                                                                ウラナミジャノメ    2008 06 05
     
                    とらへたる蝶の足がきのにほひかな      中村草田男
                             (とらえたる ちょうのあがきの においかな)
     
                    日本語をはなれし蝶のハヒフヘホ        加藤楸邨
     
               とれとれの現代俳句を二句。
     
                    こもりくの胡蝶のこゑと思ひけり         水巻令子
     
                    エレベーター開き出でくる春の蝶         松本憲治
     
                (11)
            
                                                            ウラナミジャノメ         2008 07 11
     
              「春の蝶」の季語には、もう一つ、 初蝶 と言うのがあります。
              こちらも以前に記事を書きました 。   ↑   お暇な方は御覧下さい。
     
                   昆虫綱・チョウ目 
              この後、チョウは種類が多いので、上科 など、いくつも分かれます。
     
     
              蝶の句として、もう一句、どうしても取り上げなければならない句があります。
              とにかく、句を書いてみます。
     
                     蝶墜ちて大音響の結氷期         富澤赤黄男
                     (ちょうおちて だいおんきょうの けっぴょうき )     とみざわかきお
     
              富澤赤黄男(1902~1962)。この句、何がどうなっているのか、ちょっと
              解らないですよね。象徴主義、抽象表現。絵画でいえば 印象派 と似ている
              でしょうか。もう少し現代的でしょうか。その時、自分が思いついたことや、頭に
              浮かんだことをそのまま句にしています。
              今までの伝統的俳句の人には、さっぱり解らん ということになってしまいます。
              俳句もどんどん進化しています。
     
             (12)
            
                                                  アカタテハ 2008 10 30
     
                      さかさまに何の夢見る草の蝶       子規
     
                      蝶々や何を夢見て羽づかひ        千代女
                                                                                                                            
                (13)
            
                                               アカタテハ    2008 11 08
                    
               蝶は身近な昆虫。おそらく、どんな俳人も、5句や10句は蝶の句を作っている
               と思います。
               そこで、わたしも蝶の俳句を作ろうと、色々考えて見たのですが、どうしても
               出来ません。結局いい句は詠めませんでした。
     
                      黒揚羽 蝶ネクタイをしてたころ      照れまん
     
                蝶と蝶ネクタイ???ちょっと安易すぎの ベタベタ じゃないですか???
                すみません。いい句を思いつかなかったもので・・・・。
                う~~~ん、お粗末!  最悪です。   号泣  うえ~ん、ペコリ !
     
                最期に、我が家に蝶の翅の飾り物がありますので、お口直しにこれを見て
                頂いて・・・・。
               
     
             (14)
            
     
               最初に 高野素十氏の俳句を載せました。
               高野素十(1893~1976) 茨城県生まれ。新潟医科大学法医学部教授。
               退官後、奈良県立医科大学法医学教授を務める。
               そこで、締めくくりにもう一句、高野氏の俳句を・・・。
     
                      風吹いて蝶々迅く飛びにけり      高野素十
                      (かぜふいて ちょうちょう はやく とびにけり )
     
               今回、春の季語 「蝶」 を載せてみました。いつもながら、大変長くなって
               しまいました。
               文章は長いので、通り過ぎちゃって下さい。
     
               写真を見ていただけるだけでも、チョー 幸せです。   コラコラ  恥ずかしい
               ではまた・・・・・。
     
                       
     
                
     
     
              
     
           
            
     
                
     

    照れまん君の俳句歳時記 「太刀魚・タチウオ」

     
     
                太刀魚やしの字しの字の箱の中    照れまん
     
     
            
     
              島に住んでいると、時々 いい事があります。
              魚(さかな)が沢山獲れた時には、おすそ分けに頂くことがあります。
              (アジ)・(サバ)・はげ(カワハギ)・(イワシ)・ハマチ(タコ)・烏賊(イカ)
              などなど・・・・・。
     
              今回は、嬉しいことに 太刀魚 を頂きました。
              太刀魚は、銀色に輝く、細くて美しい魚。
     
              子供の頃、漁師さんが、
              「太刀魚は何で太刀魚というか、知っとるか?」と聞くので、
              考え中   「そりゃー、刀に似とるけえ、太刀魚ゆうんじゃないん?」と言うと、
     
              「馬鹿たれー、太刀魚ちゅうのはのう、立って泳ぐけえ、立ち魚ゆうんじゃ。」
              と言っていたのを思い出す。
              あの頃は、子供達をカツイデいるのではないかと思っていましたけど・・・・。
     
              今回、太刀魚 を載せようと調べていたら、太刀魚はその姿が 刀・太刀に似て
              いるので、太刀魚 と呼ばれるようになった、というのともう一つ。
              太刀魚はのんびり泳いでいる時は、立って泳いでいるので、その立ち姿から
              立ち魚・立魚と呼ばれるようになり、そこから 太刀魚になったという説も
              あります、と書かれている。
              えーっ、うっそー、ほんとー です。
     
              昔、漁師さんは あながち嘘を言っていたのではないのですね。
     
            
                                                                              2008 11 11
     
              太刀魚は夜行性。昼間は100m以上の深いところにいるそうです。
              それで、夜になると浅い所に出てくるそうです。
              目がギョロリ、と大きいですよね
                   夜行性や深海性の魚は、目のレンズが大きく明るいので、人間の30倍くらいの
              視感度があるそうです。
     
              それと、歯がものすごく鋭い
              釣りをする時、普通の仕掛けでは、簡単に切られてしまうらしくて、太刀魚には
              太刀魚専用仕掛けがあるそうです。仕掛けには、ワイヤーなど硬い素材が
              使われているそうです。通称 ゲテモノ と呼ばれ、釣る方には都合がよく、
              餌に噛み付き飲み込んでくれるので、よく釣れるそうです。
     
              昔の水族館では、イワシタチウオ は、あまり見かけませんでした。
              は文字通り、弱くてすぐに死んでしまうので、餌にされていました。
              ところが、最近の水族館には鰯の大群が泳いでいて、水族館の売りになって
              います。捕獲と運搬が上手になったのでしょう。
              
              一方、太刀魚の方は、漁師に釣り上げられるとすぐに殺されていました。
              他の魚は、船の生簀(いけす)に入れられて生きたまま出荷されることも多い
              のですが、太刀魚は生かすと危険なのです。
              太刀魚同士が噛み付き、食いちぎってしまいますし、他の魚も食いちぎって
              しまいます。それに、人の指にでも噛み付くと大変です。
              とにかく、歯が強くて獰猛なのです。
              その割には、肌が弱くて、ちょっと傷つくと 銀色が剥げてしまいます。
     
              そういう理由でしょうか、水族館では太刀魚は見かけませんでしたが、最近の
              水族館には、太刀魚も泳いでいる所があります。
              よほど上手に捕獲・運搬しているのでしょう。
              それに、水深の深い水槽も出来て、相性のいい魚と一緒に入れているので
              しょうか。
     
              太刀魚が縦になり、背びれを波のように動かしながら、ゆっくり立ち泳ぎをして
              いる姿を見ることが出来るようになりました。
     
            
     
              動物界・背索動物門・魚上綱・硬骨魚綱・スズキ目・サバ亜目・
              タチウオ科・タチウオ属
     
              学名 : Trichiurus lepturus
     
              和名 : タチウオ 太刀魚
                    方言では カタナ・サワベル・シラガ・タチ・タチヌイユ・ハクヨ・タチンジャ
                    他 沢山あります。
     
              英名 : Largehead hairtail ラージヘッド ヘアーテイル
                    これは、立ち泳ぎのできる魚という意味だそうです。
                    英語圏で、そのほかの呼び方には、Saberfish サーベルフィッシュや
                    Cutlassfish 刃物 という意味、や Silverfish シルバーフィッシュ
                    などがあります。
     
              世界中に約40種類の仲間がいるそうです。
              産卵は、普通 春と秋の2回。水温が低いと1回のこともあるそうです。
     
              日本の太刀魚漁獲高ランキングの1位は 和歌山県。2位は愛媛県。
              3位は大分県。山口県は9位だそうです。
     
              太刀魚は3年くらいで、70~100cmになるそうです。
     
              今までの大物は、1994年駿河湾で 3.5kg 181cm
              2004年 伊勢湾入り口で 4.1kg 160cm
              2004年 長崎県で  10kg 2m の超大物が上がったことがあるそうです。
     
              太刀魚は 1メートル近くあると、ものすごく大きく感じますので、1m50cmを
              越えると、馬鹿でかいでしょうね。
              
     
            
                                                                             2008 08 13
     
               さて、いよいよ俳句です。
               皆様は、太刀魚の季節はいつだか、ご存知でしょうか。
               今は一年中釣っていますが、昔は大体は秋に獲っていました。
               秋刀魚(サンマ)とほぼ同じ時期だと思えばいいですね。
     
               それで、太刀魚 は 秋の季語
               傍題に 「たちうを」・「たちの魚」・「たちいお」・「たち」 などがあります。
     
               では、俳句をみてみましょう。
     
                       太刀魚の曲がりたる太刀漁夫が持つ   山口誓子
     
                       ムニエール食べて太刀魚なりしかな    稲畑汀子
     
               山口誓子の句は、戦(いくさ)を終えた武士のような面持ちがします。
               刀が曲がってしまっているというのです。漁夫(ぎょふ)にとっては、漁そのものが
               戦いなのかも知れません。
               曲がった太刀は戦利品。誇らしげに太刀魚を持ち上げていると、うな垂れて
               ダラリとしているのでしょう。
     
               もう少し見て見ましょう。
     
                                                         糶箱に太刀魚の身の納まらず       小笠原芙美女
                              (せりばこに たちうおの みの おさまらず)
     
                       太刀魚はかの知盛の落しもの        山元志津香
     
               山元氏の句は、源平の合戦に思いを馳せているのです。面白い句です。
     
                       太刀魚に夏日光を放ちけり         長谷川かな女
                            (たちうおに なつび ひかりを はなちけり)
     
                       太刀魚を買ふ汚れなき夕銀貨        黒田杏子
     
                                  かな女氏の句は、季語は夏日。夏の太刀魚が銀色に輝いているところを詠んで
               います。
                         杏子氏の句は、真新しい五百円硬貨を使って買い物をしているのでしょうか?
               五百円硬貨は銀貨とは言わないので、これは外国での風景でしょうか?
               イタリアあたりの地中海の港町。白い街並み。獲れ獲れの新鮮な輝く太刀魚と、
               両替したばかりの真新しい銀貨。
               そんな事を想像すると、目の前に素晴しい風景が広がります。
     
                      ☆       ★      ☆      ★
     
                        太刀魚は鱗が無く、グアニン質の層で覆われているそうです。とても剥がれ易い
               のですが、常に新しい層が生成され、体表を保護しているそうです。
     
               このグアニン層から採った銀粉は、模造真珠マニキュアラメなど化粧品の
               原料に使われていたそうです。
               しかし、化粧品屋さんが大量に太刀魚を買ったという話はあまり聞いた事が
               ありません。あちこちのサイトに書いてあるので、本当なのでしょうけど・・・・・・。
     
               化粧品会社が太刀魚の表面の銀色を採取した後、魚はどうしたのでしょうか?
               料理して社員食堂に出されたのでしょうか?
               「この魚、ウロコが無いよね?」 
               「これ、太刀魚だから、元々鱗は無いんじゃないの~っ!」 「そっかー!」
               ・・・・・なんて、食べちゃったのでしょうか?
               そうすれば、一挙両得ですけど・・・・。
                                  困った う~~ん、どうなんでしょう? コラコラ!
     
                       太刀魚や強き口して弱き肌         照れまん
     
             
                                      上の写真   左は太刀魚の刺身。
                                                 右は塩・胡椒をしたもの。今からバターで炒めます。
     
              太刀魚はとても美味しいので、大好きな魚。
              刺身は絶品ですよね。その他、炒めたり焼いたり、色々料理されます。
              私は 酢漬け も大好きです。
     
             最初に書きました私の句、
             「太刀魚のしの字しの字の箱の中」 は はっきり言って パクリ です。
              元句は、「雪の朝二の字二の字の下駄のあと   田捨女」です。
              
              日本の政治家は、法律を熟知していて、ちゃんと法律に触れないように政治資金を
              受け取っています。だから、悪いことがバレても、知らなかったとシラを切り通します。
     
              私の場合、知っていてパクリをしている確信犯です。
              ですから、素直に謝ります。
              田捨女 さん、御免なさい。心よりお詫び申し上げます。   
              お陰で、いい句が出来ました。    にこにこ 爆笑
              太刀魚のしの字は、みんな死んでますから、死の字に通じてます。       
              なんちゃって・・・・・。      
     
               俳句の場合は、パクリとは言わず、尊敬を込めて、挨拶句 とか 本歌取り という
              言い方をしたりします。本歌取り といえば、ちょっとかっこいいですよね。
              捨女さん、 ありがとうございました。       んちゃ!恥ずかしい
     
              以前に、田捨女(でんすてじょ)さんの「雪の朝~」 の句を載せたことがあります。
              もし、お暇でしたら、そちらも御覧下さい。↑
     
                       太刀魚を切るなまくらな包丁で    照れまん
                             (たちうおを きる なまくらな ほうちょうで)
     
              今回は、秋の季語、瀬戸内で獲れた、「太刀魚」 を載せてみました。
     
                     
     
                       
     
     
                       
     
               
              
     
              

    照れまん君の俳句歳時記 「赤とんぼ」

     
     
                     いつも一人で赤とんぼ       山頭火
     
                 (1)
            
                                                                        2008 10 08  12:21
     
                              赤とんぼ
                                                 三木露風 作詞
                                                山田耕作 作曲
                    1、夕焼け小焼けの 赤とんぼ
                                 負われて見たのは いつの日か
     
                    2、山の畑の 桑の実を
                                 小籠に摘んだは まぼろしか
     
                    3、十五で姐は 嫁に行き
                                 お里のたよりも 絶えはてた
     
                    4、夕焼け小焼けの 赤とんぼ
                                 とまっているよ 竿の先
     
              「赤とんぼ」の詩を載せようと探したところ、漢字表記や送り仮名が色々
              違っている。
              どれが正しいのか解らないので、原詩を探してみたのだけれども、見つからな
              かった。
              そこで、保育園に行き、子供の「童謡集」を見せてもらった所、こちらは子供向き
              だからだろうか、ひらかな表記が多い。
              そこで、一番一般的と思える、詩の書き方表記のものを掲載しました。
     
             (2)  
              
                                                                       2008 10 08  12:22
     
              「赤とんぼ」の曲は、本当にいい曲。ついつい、口をついて出てしまう。
              「私の好きな童謡」のアンケートでは、堂々の一位だそうです。
              二位は「ふるさと」。
              
              この2曲に、子供が間違え易い歌詞の部分があります。
              「ふるさと」では、「うさぎ追いし~~」で始まりますが、漢字を知らずに歌っていると、
              「うさぎ美味し~~」と、うさぎを食べてしまったと 思ってしまう。
                        ( こらこら、そんな奴は おらん )
     
              「赤とんぼ」では、「~負われて見たのはいつの日か~」のところが、
              「~追われて見たのは~~」と、悪いことをして、誰かに追いかけられている時
              に見たと、思ってしまう。
                           (こらこら、そんな奴も、おらんよー)
              ごめんちゃい!
                  
              姐(ねえや)とは、子守娘のこと。昔は近所のお姉さんが、幼い子供を背中に
              よく負ぶっていました。私もよくおぶられてましたけど、今は見なくなりました。
     
              「赤とんぼ」の詩は、三木露風氏が、出身地の兵庫県龍野市での思い出を
              詩にしたものだそうです。
              いい詩に、いい曲ですね。
     
               (3)
           
     
              上の写真の 赤とんぼ を調べていたら、種類が沢山いるのでびっくりしました。
              普通によく見かけるものは、「アキアカネ」や「ナツアカネ」のようです。
     
              写真のものは、羽の先のところに茶色い部分があります。
              これは、「ノシメトンボ」・「コノシメトンボ」・「リスアカネ」 の特徴らしい。
              調べてみると、写真はどうやら 「リスアカネ」 という種類のようだ。
              写真(6)の胸の横の模様がそのようです。 
     
              節足動物門・昆虫綱・トンボ目・トンボ亜目・トンボ科・アカネ属 リスアカネ
     
              学名 : Sympetrum risi risi Bartenef、1914
     
              リスアカネ とは面白い名前。羽の先が茶色なので栗鼠に似ているからなのかと
              思ったら違っていた。
     
              Friedrich Ris フリードリッヒ・リス さんと言う、有名な蜻蛉博士がいて、
              その人にちなんで名づけられたそうだ。、
              その Ris さんのことを調べていたが、スイス人やイギリスの昆虫博士いうものが
              あり、よく解りません。
              ある説を書いてみると、Risさんは スイス、ライナウの出身と書いてあります。
              (論文が英語で書かれていますので、おもにイギリスで活躍されたのでしょうか。
              それで、イギリスの昆虫学者と書かれているのでしょうか?
                                      其処の所はよく解りませんでした。)
     
              あるものには、医師であり、昆虫学者と書いてある。
              (これは私の勝手な推測ですが、Doctor と書いてあるので、これを少し前の
              日本人が、医師と翻訳 したのではなかろうかと思われますが、解りません。
               とにかく、蜻蛉博士として、昆虫界では有名な人だそうです。) 
     
              学名に risi risi となっていて、これは リス ではなく、リシ ではないかと
              思います。そこで調べてみると、Ris +i  は人名に由来している時に i を付け、
              種名や亜種名を表す 学名 と書いてある。   なるほど、と納得
     
              Wikipedia によると、赤とんぼアカネ属」の日本での生息は、21種類
              書かれています。サイトによって、15種や20種と言うのもあります。
              それで、ここでは Wikipedia を採用し、21種類とします。
              「赤くない赤とんぼ」や、「黄色っぽい赤とんぼ」など、色々いるのですね。
     
                   (4)
              
                                                      ヤゴ ・ トンボ名は不明   2008 07 14
     
                  さて、いよいよ俳句です。
     
              古い歳時記や小さい歳時記では、秋の季語蜻蛉(トンボ)の中に
             赤とんぼ」 は含まれています。
     
              最近の大きな歳時記には、蜻蛉から独立して、「赤蜻蛉」として別個に
              独立した 秋の季語 として掲載されています。
              「赤蜻蛉」の傍題に、「赤卒(あかえんば)」・「秋茜」・「深山茜」・「眉立茜」
              「のしめ}・「のしめ蜻蛉」・「赤とんぼ」 があります。
     
              「赤とんぼ」 という言葉だけで、何となく詩心をくすぐられます。
              それで、俳人にとっては、格好の素材。
              多くの俳人が素晴しい句を詠んでいます。
              その中から、ほんの一部を紹介してみます。
     
                        おれがやうに赤いべゝきた蜻蛉哉     一茶
     
                      町中や列を正して赤蜻蛉          一茶
     
                      なまけるな蜻蛉赤く成る程に        一茶
     
                      夕汐や草葉の末の赤蜻蛉            一茶
     
                (5)
           
                                                           池に布袋草が咲いています
     
              明治以後の俳句を載せて見ます。
     
                      赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり       子規
     
                      赤蜻蛉飛ぶや平家ちりぢりに       子規
     
                      挙げる杖の先ついと来る赤蜻蛉      虚子
     
                      から松は淋しき木なり赤蜻蛉        河東碧梧桐
     
              大御所の句です。
              もう少し、他の人の句も載せてみます。
     
                       生きて仰ぐ空の高さよ赤とんぼ      夏目漱石
     
                      肩に来て人なつかしき赤とんぼ        〃
     
                      霧島や霧にかくれて赤とんぼ       種田山頭火
     
              山頭火の句としては最初に載せた「いつも一人で赤とんぼ」の方が山頭火
              らしい句かも知れませんね。
              沢山で飛んでいることの多い赤とんぼなのに・・・・・。たった一匹飛んでいる。
              自分と同じように・・・・・。
     
               (6)
           
     
              もう少し、新しい俳句を載せてみます。
     
                      赤とんぼ唐傘連判状の碑に      松崎鉄之助
     
                      身を振つて都電楽しや赤とんぼ    岡本眸
     
                      母校いま共学となり赤とんぼ      佐藤京子
     
              戦争に 赤とんぼ を重ねて詠んだものも 幾つかあります。
              その中から、一句だけ。
     
                      赤とんぼ戻らぬ一機二機三機     川崎益次郎
     
              胸の痛む俳句ですね。私が生まれるほんの6~7年前には、特攻機が飛び
              発っていたのですから・・・。今は、本当にいい時代になりました。
     
              赤とんぼ の写真を撮ろうと頑張っていましたが、中々撮れません。
              そんな時、偶然に一匹が庭池に降りて来てくれました。
              池の真ん中付近の布袋草の葉の上に止まったので、両足を開き、石に
              踏ん張って撮っていたところ、片方のスリッパが池に落ちてしまいました。
              私も落ちそうになりました。
              それでも頑張り、腕を伸ばして10cmくらいまで近づいて撮りました。
              ほんのワンチャンス。うまく撮らせてくれました。
     
              写真を撮っていたら、なぜかヒップアップして、ポーズを決めてくれました。
              最後にその写真を・・・・・。
     
            (7)
           
                                                 2008 10 08   12:20
     
                     赤とんぼ子等は都会に行きしまま     照れまん
     
                今回は 赤とんぼ の中の リスアカネ を載せてみました。
     
               以前に、「蜻蛉」 ← も載せました。
     
                もし、御覧になってない方が御座いましたら、そちらも御覧下さい。
     
                     赤とんぼ紅葉マークはゆるゆると      照れまん
             
     
                      
     
                    
     
     
              
              

    照れまん君の歳時記知らず 「猫のモドキ」

     
                          モドキの「歳時記」破りの巻
     
              「モドキ」君は野良猫です。
              いつの頃からか仲良くなり、私の膝の上に上がって来たり、一緒に散歩に
              行ったりするようになりました。
              私の三歩後ろを付いてくるので、みんなは「犬みたいな猫じゃねえ」、と
              言います。
              野良猫のような、飼い猫のような 野良猫モドキ なので、モドキ君です。
     
              この、モドキがとんでもない事を仕出かしてくれました
     
                (1)
            
     
              ☆    モドキ、きょうは大事な話がありますので、そこにに座りなさい。
              モドキ  「ニャ!」
     
              ☆    今から、日本大歳時記を読むから、よく聞きなさい。
                    猫の恋 というのは、春の季語。その他言い換え傍題に、猫の妻・
                    猫の夫(つま)浮かれ猫・通う猫・猫の思い・猫の契り・猫さかる・
                    春の猫・孕み猫  他、まだまだ沢山あるよ。解る??
     
              モドキ  「ニャニャ!」
     
              ☆    それから、猫の子 というのも春の季語。こちらは晩春。
                    仔猫・猫の親・親猫子持猫・猫の産 など、とにかく 仔猫は
                    春の季語。解るねモドキ!
     
              モドキ  「ニャア~ニャ!」
     
              ☆    それがなんだ!え~~。どうなっちゃってんの??
                    何で秋に子供を作るのよ?
                    
              モドキ  「テジニャア~ニャ!」
     
              ☆    手品じゃないんだから・・・。お前が変なことをしたんでしょう。
                    何を考えてんの?秋に子供を作ってどうすんのよ?
              モドキ  「ミャ~オ、ミャ~オススム!」
     
              ☆    宮尾すすむのギャグをやってる場合じゃないでしょう。よく聞きなさい!
                    歳時記に書いてあるように、大昔から猫は春に恋をするの。
                    ほんで、子供は春に作る。そしたら、夏に子供を育てやすいでしょ!
                    いくら温暖化といっても、冬は寒いでしょう??
     
              モドキ  「プハ~~~!」
              ☆    コラー! 人の話の間に、あくびをするんじゃないの!そういう場合じゃ
                    ないでしょう。男としての責任を、どう取るのよ?
     
                 (2)
            
     
              ということで、モドキが子供を作ってしまいました。
              彼女が居るのは うすうす気が付いていたのですが・・・・。
              どうやら、子供は二匹だけのようです。
             
              そこで、子供の写真を載せてみます。
              野生ですので人間を恐れて、なかなか近づいて来ません。
              写真に撮れなかったのですが、やっと撮れたものを載せてみます。
     
             (3)
            
                                                子猫と母親    2008 09 20
              窓を開けたとたん、驚いて逃げ出した、小猫。
     
                 (4)
              
                                                       もう一匹の子猫   2008 10 27
     
              二匹居た子供のうち、お姉ちゃんらしい白い方はそのうち見かけなくなって
              しまいました。
              狸にやられたのか、独立したのか 行方は要として知れません。
              いつも母親と一緒に居た、小さい方は残ったようです。
     
              母親と子猫は人間を恐れて、すぐに隠れてしまいます。
              ところが モドキに餌をやっていたら、いつの間にかここで餌をくれるものだと
              覚えてしまい、部屋の前のサッシの下で待つようになってしまいました。
              こうなると餌をやらん訳にはいきません。
     
              そこで、ごく最近撮った写真。
     
                 (5)
            
                                                              餌はまだー       2008 12 03
     
              この子供には、まだ名前を付けていません。
              とりあえず、 モドキジュニア です。  モドキにそっくりです。
              どうしたものかと悩んでいます。
     
             (6)
            
                                              モドキジュニア    2008 11 07
     
              モドキ に餌をやると、母親と子猫が飛んできて、ガツガツ食べ始めます。
              それで、モドキは横に座って二匹が食べるのを見ています。
     
              下の写真は 3匹が仲良く餌を食べている所。
              すぐに、モドキははじき出されてしまいます。
     
             (7)
            
     
              上の写真、左がモドキ父親。真ん中が母親。右が子供。
              餌を食べるとちょっと満足そうな顔をします。
     
             (8)
            
                                                                             2008 12 07
     
              ☆    モドキ!これからどうするつもり。
                    結局私が餌をやるんだから、解ってんの。
     
              モドキ  「ヨロシクニャーヨ!
              ☆     あのね モドキ!
                    君が父親としてのやるべきことを、まったくしてないからでしょうが?
                    母親も居るから、三匹分の餌がいるんだよ。解る・・・・。
                     だから、モドキ これから、あんたの御飯は半分にしますからね。
                     いいね、解ったね!
     
              モドキ  「断固反対ダニャ~。横暴ダニャ~~ヨ!イヤダニャニャ!」
     
             (9)
            
     
     
              ☆    あんたが変なことをするから、しょうがないじゃないの。
                    これから、日本中の猫があんたの真似をして御覧よ。どうなると
                    思ってんの。日本中の歳時記を書き換えなきゃいけなくなるんだよ。
                    解る?
     
              モドキ  「ニャ、ニャ。反省スルニャーヨ。
                    ちょっと、メラメラシタ ダケダ ニャーヨ。」
     
              ☆    何がメラメラよ!
                    これから罰として、あんたの餌は プリンの容器に入れますからね。
     
              モドキ  「カンニンニャー。あの容器は食べにくいのらニャ~~~ヨ!」
     
             (10)
            
                                                                一番最近のモドキ  2008 12 11
     
               ということで、今回は私のブログの唯一のスター。
               久しぶりに モドキ を載せてみました。
     
               最後の写真は、夕暮れ時。木に登った 「モドキと月」 です。
         
             (11) 
            
                                                         2008 04 15
     
                        返り花猫も恋する陽気かな       照れまん
     
               春に、 「水仙とモドキ」 を載せて以来、久しぶりのモドキです。
     
               もう12月になってしまいましたので、今年一年のモドキを特集。
               
               なぜか秋に子供を作った 歳時記破り のモドキ とその子供と母親を載せて
               みました。
     
               モドキ 「 メイゲツヤ コイニキセツハ ナイノ レス !   ンチャ
                         マタライネンモ、ヨロシクニャ~~ヨ!      ★★  」
     
            
     
            
     
               
            
             
     
            
     
     
           
                   

    照れまん君の俳句歳時記 「蜥蜴・トカゲ」 その3  

     
     
     
               蜥蜴出づあやまつて尾を落としけり   松井童恋
     
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                                             ニホンカナヘビ だろうか?25cmくらいある大物    2008 06 01
     
                              【小スクープ!】
     
              総理大臣が 総理の椅子からすべり落ちて怪我をして辞任しました、と言うような
              大スクープではありませんが、我が家の庭で見かけた、蜥蜴(トカゲ)君のほんの
              些細な出来事。 小スクープを載せてみます。
     
              裏庭に写真を撮りに行った時の事。
              裏庭の山に面した崖のような所に蜥蜴がいるのを発見。
              これは、撮らなくっちゃ、とそーっと近づいていった。
              茶色の蜥蜴が、大きな蚯蚓(ミミズ)を銜えて崖を登っているのです。
              崖の上に巣があるのでしょう。
     
              少し距離が遠いいのです。1メートルはあるので、内蔵ズームを2倍にして、
              庭木に隠れつつ、思いっきり手を伸ばしてカシャカシャと撮る。
              腕を横に伸ばしているので、モニターを見ることが出来ず、勘で撮る。
     
              そうしていたら、蚯蚓も咬まれながら、グニャグニャともがいている。
              次の瞬間、蚯蚓がもがいた為、蜥蜴がバランスを崩し、あっと思った瞬間、
              崖からすべり落ちました。
              蜥蜴君もヤバイと思ったのでしょう。銜えていたミミズを離して、二匹が
              転がり落ちてきました。
              私のすぐ足元の、草が沢山生えている所で、草に引っ掛って止まりました。
     
              蜥蜴は慌てて逃げるだろうな と思ったら、キョロキョロと何かを探しているのです。
              どうやら、落としたミミズに未練があるようです
              下の写真はミミズを探しているところ。
     
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                                                      ニホントカゲ だろうか?  2008 07 05   14:35
     
              私はとっさにカメラ・カメラ・カメラと、今までの通常モードの2倍ズームから、
              マクロモードに変えるのだが、あせってしまう。
              「慌てる古事記は??」、いやいや「慌てる乞食は貰いが少ない」というのは
              本当です。
              慌てているので、カメラのシャターがなかなか降りないような感じ。
              何度もシャッターを押すので、ほとんど最初から最後までピンボケ・ブレブレで
              流れて滲んでいました。
              かろうじて、見られるものだけ載せています。
              蜥蜴君にとっては、久々の大きな獲物だったのでしょう。このまま逃げる
              訳にはいかないのです。
              ミミズ蜥蜴より、ほんのちょっと下まで落ちていました。
     
              下の写真は、ミミズを見つけたところです。
              ミミズは前に咬まれたところに、血が滲んでいます。
     
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                                                                         07 05  14:36
     
               「みーっけ! これはオイラの獲物やで~。逃がさへんで~!」
               
               右から左に回りこむと、正面からガブリとミミズの頭を銜えました。
               それが下の写真。
               また ミミズがのた打ち回っています。
               
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                                                                      2008 07 05   14:36
     
               そして、またしても、崖を登り始めました。
               速いのです。
               ミミズは、もう 初めのような元気がなくなっていました。
               それで、崖の上にポニョ と消えていきました。
     
               あっという間の一瞬の出来事。カメラを調整する暇も、確かめる暇も無く、
               ただただ撮っていましたが、ほとんどピンボケ。
               最初のズームで撮ったのは全滅。何が写っているのか解らないような代物
               ばかりでした。
              
               下の写真は崖を登って、逃げているところ。
        
               きちんと撮れていたら、大スクープと言いたい所なのですが、ちょっと残念!
               なので 小スクープ です。
     
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                                                       07 05   14:37
     
               さてさて、俳句ですが、俳句で 蜥蜴 とだけ書けば、夏の季語
               傍題に 「とかげ}・「青蜥蜴」・「瑠璃蜥蜴」・「縞蜥蜴」 があります。
     
                        出て遊ぶ蜥蜴に日陰なかりけり     高浜虚子
     
                        薬師寺の尻切れとかげ水飲むよ    西東三鬼
     
                       蜥蜴食ひ猫ねんごろに身を舐める   橋本多佳子
     
               面白い句ばかりですね。
     
               ここで、注意しなければならないことがあります。
               蜥蜴だけでしたら夏の季語ですが、最初に載せた 「蜥蜴出づ」は 
               春の季語 になります。
     
               「蜥蜴穴を出づ」は春の季語
               傍題に 「蜥蜴穴を出る」・「蜥蜴出づ」があります。
     
                        蜥蜴出づ驚きやすき縞を被て      鷹羽狩行
     
                           とかげ生れ忽然として湖に向く      黒田杏子
                         (とかげあれ こつぜんとして うみにむく)
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                                                             ニホンカナヘビ?  これは やや子供のよう
     
              蜥蜴には、もう一つ 季語 があります。
     
              私の持っている 「日本大歳時記」常用版 (講談社)  には、「蛇穴に入る」と
              いう 「秋の季語」 があり、この中の傍題に、「穴惑い」・「蜥蜴穴に入る」・
              「蟻穴にいる」 があります。
              「蛇穴に入る」 の稿を見ますと、例句はすべて 蛇 ばかりで、残念ながら
              「蜥蜴穴に入る」 の例句は見当たりません。
     
              蜥蜴は日頃あまり見ることがありませんので、俳句はそんなに多くないと思った
              のですが、探してみると結構詠まれています。
              そんな中から、ごく最近の句を三句、紹介してみます。
     
                        いつまでも尾の見えてゐる蜥蜴かな     藺草慶子  
     
                               蜥蜴と吾どきどきしたる野原かな       大木あまり
     
                        青蜥蜴男のように目をそらす         栗島 弘
     
                (7)
            
                                                                  ニホンカナヘビ 2008 05 23
     
                             蜥蜴逃ぐおそるゝ我を恐れをり      照れまん
     
              私の住んでいるところは、ものすごい田舎なので、都会では見ることが
              出来ないような生き物がいるので、そういう点ではいいですね。
     
                  一番最初に載せた俳句。
     
                      「 蜥蜴出づあやまって尾を落としけり     童恋 」
     
               は面白い句ですね。崖か塀のような所を動いていた蜥蜴が誤って尻尾を
               落としちゃったと、言うのです。本当は、尻尾がダラリとぶら下ったのを
               こう詠んだのでしょう。蜥蜴は尻尾を切って逃げます。そのことがあるので
               面白く書かれています。
               格調高く詠まれている、俳句らしい俳句です。
     
              蜥蜴はなかなかすばやくて、写真に撮るのは難しいのですが、時々
              ひょっこりと出会うことがあります。
     
              以前に 「蜥蜴 その1」 と 「蜥蜴 その2」 を書きました。
              もしよろしかったら ↑      と     ↑      こちらも御覧下さい。
             
     
              そういうことで、また宜しく お願いします。
     
              今回は 「蜥蜴 その3」 を載せてみました。            
     
           
     
                        
     
               
              
             
             
     
             

    照れまん君の俳句歳時記 「アサギマダラ」

     
     
                  アサギマダラ期限切れなるパスポート  照れまん
     
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            P1180642
                                                         2008 10 21
     
              夏に取れる蜜柑の「南津海」(なつみ)を育てた山本さんが、春が過ぎた頃に
              フジバカマの苗を庭に植えて下さった。
                  フジバカマの花にはアサギマダラ蝶がよく来るので、写真に撮れますよ、と・・・。
     
              今までほとんど見た事が無い蝶なので、本当に来るかなと半信半疑だったが
              10月12日頃から、アサギマダラがやって来始めた。
     
            (2)
           P1190045
                                                                     2008 10 25
     
              アサギマダラ とは何となく解り易い名前。
              アサギ というのを漢字で書けば、「浅黄」。古い時代には黄色●●●の浅い色。
              薄い黄色や淡い黄色。
              それが、のちにネギの葉の淡い色の「浅葱」と混同して使われるようになり、
              江戸時代頃には、淡い藍色や、淡い青緑浅黄色浅葱色と呼ぶように、
              いつの間にか変化していったらしい。
              この時代には、まだまだ色の幅が、かなりあったようです。
     
              現在の色のサンプルを見ますと、水色の薄い色●●●という感じです。
             
     
              新撰組が着ていた水色の麻の羽織の色。袖のところは白くてギザギザ模様に
              なっています。あの服の色が浅葱色・浅黄色だそうです。
     
              蝶の羽の白い部分が、浅葱色 に見えるということですね。
     
              次に、マダラ というのは、漢字で書けば、 。
              胴体の部分に、白い斑点があります。これが、斑模様なので、斑蝶 です。
              下の写真。
     
            (3)
           P1180422                                               
                                                         2008 10 16
     
               蝶や蛾は非常に種類が多く、分類が大変です。
             蝶と蛾を合わせた、チョウ目 は 127科 165000種も確認されているとか。
     
             ☆  昆虫綱・チョウ目・アゲハチョウ上科・タテハチョウ科・マダラチョウ亜科
                 アサギマダラ属  アサギマダラ  浅黄斑蝶 又は 浅葱斑蝶
     
             学名 : Parantica sita 
                    Parantica はアサギマダラ属
                    Sita     は インドのビシュヌ神シータから。
                              シータ はインドでは美しくて貞淑な理想の女性とか。
     
             英名 : Chestnut Tiger
     
             マダラチョウ亜科の蝶は、すべて毒蝶世界中に、約450種いるそうです。
             日本には、アサギマダラ の他、リュウキュウアサギマダラ、オオゴマダラ、
             スジグロカバマダラなど、数種類 生息しているようです。
     
             アサギマダラは渡り蝶。その為、最近特に人気の出てきている蝶です。
             アサギの白い部分はセロハン紙のような半透明。ここには燐粉が無いので
             油性の細いペンでマーキングをして放蝶すると、どこかでそれが捕獲され、
             時間と移動距離が解ります。
     
           (4)     
          P1180816
                                         アサギの半透明な部分 向こうの花が透けて見えます
     
             2006年8月。 山形県蔵王でマーキングされて放されたアサギマダラが、
             同年11月20日、沖縄の南の与那国島で発見されました。
             飛行距離は、直線距離で 2246km。
     
             春に、南から北に行き、秋には北から南に移動する渡り蝶。
             台湾付近から、日本の東北地方や近年は北海道まで飛ぶそうです。
             そんなに長い距離を往復するのは大変ですよね。
             アサギマダラの寿命は、一体どのくらいあるのでしょうか?
     
             紋白蝶の寿命は、1~2週間と書いてあります。
             そんな寿命で、台湾と蔵王の往復は無理ですよね。
             アサギマダラ の今までで一番長い生存確認は、6ヶ月。だいたい180日
             マーキングされた蝶で確認された日数です。
             ということは、長ければ200日くらいは生きるということでしょうか?
             アサギマダラの生態は、現在研究中で、まだ解らない事も多いそうです。
           (5)
          P1180680
                                   上の個体は、かなり羽が痛みかけています    08 10 21
     
             同じマダラチョウ科の仲間で、アメリカに生息するオオカバマダラの渡りについては
             かなり研究が進んでいるようなので、そちらを少し書いてみます。
     
             メキシコの密林で春に羽化したオカバマダラは、アメリカのカリフォルニア
             あたりまで北上します。そこで卵を産み、第二世代が羽化します。
             第二世代は、もう少し北上して、第三世代になります。
             第三世代から第四世代にかけてが、目的地のニューヨークの北の五大湖周辺
             から、カナダあたりまで飛びます。
             そこで羽化し、夏を過ごした次の世代が、秋になると一斉に南下します。
     
             南下は不思議なことに、なぜか一世代で帰るそうです
             カナダの近くからメキシコまで、一気に3800kmも飛ぶものがいるそうです。
             すごいですね。
             往路の蝶の寿命は4~6週間。復路の蝶の方はかなり寿命が長いそうです。
             メキシコやカリフォルニアやフロリダの越冬地に帰った蝶はそこで交尾し
             卵を産みます。それが春に羽化するわけです。
             だいたい、四~五世代一世代が本拠地に帰るということでしょうか。
             故郷を知らない世代が、どうして真っ直ぐ故郷に帰れるのでしょうか?不思議です。
     
             日本のアサギマダラについては、詳しいサイトを見つけることが出来ませんでした。
             おそらく研究者の中では、そうとう詳しく解っているのではないかと思います。
             アメリカのオオカバマダラの渡りを、そっくりそのまま日本のアサギマダラ
             に当てはめることは出来ませんが、どうなんでしょうか?
             何世代かで渡りをしているのでしょうか。
     
             あるサイトに、アサギマダラの寿命は 20~70日と書かれたものがありましたが、
             勝手な推論ですが、これは往路のアサギマダラの寿命ということも考えられます。
             復路は180日が見つかっているのですから、70日よりもっと長いかもしれません。
             個体差もありますしね。
     
             今のところ、これ以上は解りませんでした。
     
              (6)
          P1180308
     
             アサギマダラは毒蝶と書きました。
             それは、幼虫の時 ガガイモ科のカモメヅル・キジョラン・サフララン などを食草
             としている為らしい。
             これらの葉に含まれる アルカロイドカルデノライド を体内に蓄積していく。
             それにより、鳥などの天敵に食べられないようにしている。
     
             我が家の庭に来たアサギマダラは、どうもオスばかりのようだ
             フジバカマの花蜜は ピロリチジンアルカロイドを含む有毒植物であるが、
             これを体内に取り込んだアサギマダラのオスはこれを代謝して、揮発性の
             danaidone  及び hydoroxydanaidal という2種の代謝物を生成し、
             性フェロモンとして、ヘアーペンシル呼ばれる腹部末端の器官から分泌する。
             これを、後ろの羽の内側にある性班に接触させて移す。
     
             その為に、オスは後翅内側に黒い部分があります。
             簡単に言えば、そこを見ればオス・メスの見分けが容易に付くということです。
     
             下の写真の翅の下のほうに黒い部分がはっきりと見えます。これが、性班です。
     
          (7)
          P1190010
                                                     アサギマダラ オス
     
               俳句では「春の季語」に 「」 があります。
             この中に、傍題として 「浅黄斑蝶」(あさぎまだら) は載っています。
             しかしながら、例句としては 浅黄斑 の句は掲載されていません。
     
             夏は 「夏蝶」、秋は「秋蝶」、冬は「凍蝶」となりますが、どこにもアサギマダラ
             の句は載っていません。
     
             秋蝶の中には、アサギマダラを詠んだ句が、かなりあるようです。
             ただ単に、秋蝶とだけ書かれているだけでは、どんな蝶か解りません。
     
             最近のブログは写俳という写真と俳句を組み合わせたサイトも沢山ありますので、
             その中には、はっきりとアサギマダラを詠んだ句がありました。
             ここに載せたいのですが、勝手に載せるわけにはいきませんよね。
     
             (8)
           P1180971
                                                      かなり翅の痛んだアサギマダラ    08 10 25
     
             新潟県に弥彦山という山があるそうです。
             この弥彦山脈で、明治40年アサギマダラが捕獲された記録があるそうです。
     
             そうとう古くからアサギマダラは確認されていながら、その生態はなかなか
             解明されなかったようです。
             それが近年、急速に研究が進み、全国的ににアサギマダラの研究サークルが
             が出来、マーキングしたりして、生態の観察が行なわれているようです。
     
             アサギマダラは鳥に食べられない為、人間が近づいてもなかなか逃げません。
             それで、接写の限度の5cmまで近づいて、何枚か撮ることが出来ました。
                        逆に、近づきすぎると全体がはみ出してしまうので、少し離れて撮っていました。
             トリミングせずにオリジナル画像のまま、載せることが出来ました。
             
             では、最期に写真をもう一枚。翅が 浅葱色 ●●● に見えるでしょうか?
             (9)
         P1190044
                                                                                    08 10 25
     
                    浅葱蝶 じぶんさがしの旅なんて     照れまん
     
               蝶を数える時、一頭二頭と数えますよね。
               それにつきましては、以前 ヒメアカタテハ を載せた時に書きましたので、
               そちらを御覧下さい。
     
               今回は、庭に来た アサギマダラ を載せてみました。
          
             
             
     
         
     
     
             
             
     
             
     
              

    照れまん君の俳句歳時記 「蜻蛉・とんぼ」

     
     
                 うしろにも気を配りつつ蜻蛉飛ぶ    照れまん
     
                (1)
           P1110154
                                                                               2008 06 04
     
                           とんぼのめがね             
                                                 作詞    額賀誠志   
                                                 作曲    平井康三郎  
                一、    とんぼのめがねは水色めがね
                      青いお空を飛んだから   
                      飛んだから
           
                二、    とんぼのめがねはぴかぴかめがね
                      おてんと様を見てたから  
                      見てたから
     
                三、    とんぼのめがねは赤色めがね
                      夕やけ雲を飛んだから
                      飛んだから
     
               (2) 
             07250042
     
              俳句では、蜻蛉・トンボ は 秋の季語
              
              蜻蛉は古くから親しまれているため、歳時記の記述もかなり長い。
              季語の言い換え、傍題も大変多いので、今回はそのすべてを書いてみます。
              「日本大歳時記」(講談社)版 によります。
     
              「蜻蜓(やんま)」・「鬼やんま」・「銀やんま」・「ちゃん」・「渋ちゃん」・「腰細やんま」
              「黒やんま」・「更紗やんま」・「青蜻蛉」・「塩辛蜻蛉」・「塩屋蜻蛉」・「塩蜻蛉」
              「麦藁蜻蛉(むぎわらとんぼ)」・「麦蜻蛉」・「猩々蜻蛉(しょうじょうとんぼ)」
              「虎斑蜻蛉」・「高嶺蜻蛉」・「こしあき蜻蛉」・「胡黎(きやんま)」・「精霊蜻蛉」
              「仏蜻蛉」・「赤蜻蛉」・「秋卒(あかえんば)」・「秋茜」・「深山茜」・「眉立茜」・「のしめ」
              「のしめ蜻蛉」・「八丁蜻蛉」・「蝶蜻蛉」・「腹広蜻蛉」・「昔蜻蛉」・「あきつ」・「えんば」
              「えんま」・「とんぼう」・「蜻蛉釣」
     
              もし俳句に 「ちゃん」 と出てきたら、お父さんのことかと思ってしまいます。
              その他 「渋ちゃん」、「のしめ」、「えんば」 と出てきても、普通の人はちょっと
              解りにくいですよね。解らないかも知れません。
              
              これらは、みんなトンボのことです。解っていれば、どうってことは無いのですが、
              知らないと読めないですよね。
     
                                蜻蛉 という漢字が書かれていても、とんぼ と読むか、とんぼう と読むか、
              あきつ、または セイレイ と読むか、その句によって判断しなければなりません。
              ルビが振ってあれば読みやすいのですが、ほとんど書いてありませんので、難しい
              ですね。
              俳句は短い詩なので、色々約束事があって大変ですが、其処をクリアーすれば
              面白く読むことが出来るようになります。
     
              「おはぐろは舞うとも知らで舞出でし」(汀女) と言う句があります。
              おはぐろと言えば黒く塗った歯。それが、踊りを踊りだした???
              変ですよね。これは、鉄漿蜻蛉(おはぐろとんぼ)のこと。
              おはぐろ と略して書きます。
              蜻蛉 は秋の季語ですが、糸蜻蛉(イトトンボ)、や川蜻蛉夏の季語
              川蜻蛉の中に「かねつけ蜻蛉」・「鉄漿蜻蛉」(おはぐろ)があり、イトトンボの中に
              「燈心蜻蛉」(とうしんとんぼ)や「とうすみ蜻蛉」があります。
              ちょっとややこしいですが、こちらは「夏の季語」になりますので注意。
     
              それから、「赤とんぼ」・「秋茜」は独立した秋の季語にもなっていますので、
              こちらは、写真が撮れた時、又の機会に載せてみます。
             
     
               (3)
           P1090143 
                                     シオカラトンボ メス またの名を ムギワラトンボ だろうか?     08 05 22
     
     
                            遠山が目玉にうつるとんぼかな     小林一茶   
     
              トンボの記述の最も古いものは、奈良時代の「日本書紀」。
              「秋津」と書いて「アキヅ」。アキツ ではなく アキヅ と濁っていた。
          
              その後、色んな書き方が現れるようです。
              「蜻蛉」 これは「セイレイ・カゲロフ」と読みます。
              「恵無波」 これは、「ヱンバ」 と読みます。
     
              「源氏物語 蜻蛉の巻」(かげろふの巻) がそれですよね。
              しかし、これはトンボなのかカゲロウなのかは、はっきりしないようです。
     
              秋津・アキツ が何故 トンボ と呼ばれるようになったのかも、定かではないようです。
              古くは「トンバウ」、それが平安時代末には「トウバウ」・「トバウ」、そして、江戸時代
              頃に 「トンボ」 になったようです。
     
             一、 稲穂が飛んでいるようなので、飛ぶ穂 が とんぼ になった。
     
             二、 小さい棒が飛んでいるように見えることから、飛ぶ棒から とんぼ になった。
     
             三、 とぉ・むぅ・も の言葉の意味をそれぞれ合わせると、
                「本当にたくさん群がって飛ぶ虫」 となり、これが語源であるとする説。
     
              大型のトンボを ヤンマ と言いますが、ヱムバ が語源ではないかと思われて
              いるようです。山ヱムバ から ヤンマ に・・・・?
     
              ヱムバ とは、羽の美しい という意の 「笑羽」から・・・・。
              もう一つ、四枚の羽が重なっているところから、「八重羽」 ヤエバ からとする
              説があるようです。
     
             (4)
           P1150022
                                                          ハラビロトンボ     08 07 15
     
                   節足動物門・昆虫綱・トンボ目・トンボ亜目・トンボ科・トンボ上科・トンボ亜科
                シオカラトンボ属   シオカラトンボ   
     
                ここでは、シオカラトンボを代表と選んで書きましたが、他のトンボも色々分れ
                ますので、少し補足します。
     
                トンボ目のあと、亜目が大きく3つに分かれます。
                イトトンボ亜目・ムカシトンボ亜目・トンボ亜目です。
                亜目のあと 「科」は世界で 27科 610属 5180種 に分かれます。
                日本では、約180~200種が生息しているようです。
     
                昆虫は非常に種類が多いいので分類は大変です。
     
            (5)
           P1150448
                                               オオシオカラトンボであろうか?   2008 07 23
     
                       蜻蛉釣けふはどこまで行ったやら     千代女
     
               これは、加賀の千代女の有名な句。私の大好きな句です。
               この句を、額面どうり読めば、子供が蜻蛉取りに行ったままなかなか帰ってこない。
               もう夕方なので心配になってきた。どこまで、行ったのだろうか・・・・と。
               母親の心情を詠った句になります。
     
               もう少し千代女のことを知れば、これは、千代女の幼い子供が死んだ句
               だと言うのを知ります。
        
               蜻蛉釣り、いわゆる遊びに行ったまま、死んでしまった?
               それでも、母は死んだと言うことがどうしても受け入れられません。
               今すぐにでも 「ただいま~!」と、帰って来るような気がするのです。
               死んだ子のことを思い、いつまでも忘れられない母の句。
     
               そして、もっともっと千代女のことを調べてみると、不可解なことが出てきます。
               千代女は18歳で結婚し、夫は半年で死別します。その後、子供も亡くなったので
               一年半ほどして、実家に帰っています。20歳になる前です。
               千代女は出来ちゃた婚ではないと思えるので、おそらく子供は半歳か、一歳未満。
               そうすると、そんな幼い子供が蜻蛉釣りに出かけるのは、考えにくいですね。
     
               そこで、こんな風に考えてみました。
               
               夫と子供が亡くなって暫らくのちに、京都の本願寺へ二人の納骨に行きます。
               千代女は大変熱心な 浄土真宗門徒 だったようです。
               江戸時代ですから、加賀の国から京都までは大変だったろうと思います。
     
               浄土真宗では死ねば誰でも極楽浄土に往生できるのです。
               だから、我が子も極楽浄土に往っているだろうなと思っていたはずです。
              
               極楽浄土で好きなだけ蜻蛉取りをしているだろうか?
     
               そのうち、私もお浄土に往きますから、あまり遠くまで行って私とはぐれないように、
               私の見えるところ、会える所に居てちょうだいよ・・・。
     
               子供が生きていたら、もう〇〇歳になっているなあと、近所の子供が遊んでいるのを
               見ながら、少し大きくなった子供を想像しつつ詠んだ句・・・・・・、ではどうでしょうか。
     
               これはちょっと穿った読み方ですが、こんな風にも読むことができます。
               これが正しい読み方というわけではありません。こんな解釈も成り立つなあと
               ちょっと書いてみました。
               その人その人で、色んな読み方をしてもいいと思います。
     
               ただ、私の持っている本 「加賀の千代」(四季出版) には、この句は載って
               いません。
               この句のことについて、何も書かれていません。
               この句は、加賀の千代女の句ではないのだろうか?と不安になります。
               間違いないと思うのですが、ちょっと自信はありません。
               もし、詳しくお知りの方がおられましたらお教え下さい。
               訂正させていただきます。
               
               私の持っている本は大変古い本なので、最近の新しい千代女の研究本が出版
               されていましたらまた読んで、もっと正確なことを書いてみたいと思います
     
               (6)
           コシアキトンボ
                                                                                                                                                               コシアキトンボ
     
                      恋遠しきりりと白き帯蜻蛉    的野 雄
     
              評論家がこの句の解説を、こんな風に書いています。
               ―― 実際のトンボではなく 絽(ろ) などの帯に織り込まれたそれだと思う。
                   白地にかすかにトンボの姿が浮き出ていて、どちらかというと夏用の
                   帯だろう。       ( 中略 )   
                   「恋」というよりも甘美な憧れに近い心情の世界だ。近所のお友達の
                   お姉さんか誰か。いずれにしても対象は年上の人だ。「きりり」と
                   締めていた様子が忘れられなくて、この季節になると、切なくも
                   甘酸っぱく思い返される。                         ――
     
               やはり、解説を書く人は文章が上手ですね。とても素晴しい解釈です。
               本物の蜻蛉を見たのではなく、帯に蜻蛉の模様が入っているのを子供の頃に
               見た記憶。
               それを、この季節になると思い出すのではなかろうか、と読んでいます。
               
     
               わたしは少し違った、別の読み方をしてみます。こんなふうに読んでみました。
     
               上の (6) の写真のコシアキトンボ(腰明蜻蛉)
               このトンボを見て詠んだとしてみましょう。   
               
               ――コシアキトンボ(腰明蜻蛉)さん。あなたは細くて精悍ですね。
                  白い帯をきりりと締めて、なかなかスマートでかっこいい。
                  なのに、どうして一人で飛んでるの。彼女はいないの?。
                  じゃあ、私と一緒かな。お互い 恋遠い 人生だね。
                  でも君の方は、きっとすぐに彼女が見つかると思うよ。
                  私の方は、一生一人なのかも知れないね。
                  君のようにもうちょっときりりとして、かっこいいといいんだが・・・・・・。                    
                  どうも、恋には縁遠くてね・・・・。                      ――
     
               自分の人生を、目の前を飛んでいる一羽のコシアキトンボに重ねて、
               詠嘆している。               
                                       こんな風に読んでみるのはどうでしょう。
     
             (7)
            P1130213
     
                蜻蛉の俳句を少し、載せて見ましょう。
     
                          蜻蛉の尻でなぶるや隅田川        一茶
     
                        馬の耳ちょこちょこなぶる蜻蛉かな    一茶
     
                        蜻蛉や村なつかしき壁の色        蕪村
     
                        笠にとんぼをとまらせてあるく      山頭火
     
                        蜻蛉や杭を離るる事二寸       夏目漱石
     
                        山風や棚田のやんま見えて消ゆ   飯田蛇笏
     
                どれも、いい句ばかりですね。
     
                ところで皆様は、蜻蛉の目が何個あるかご存知でしょうか。
                1万個~3万個?  そんなことは解らない?
     
                答えとしては、こう答えるのが一番いいようです。
     
                複眼が一対。そして、単眼が3個
     
                下の写真の、目と鼻の間のようなところに、小さな点が3個あるのが
                お解かりでしょうか。
                ちょっと見えにくいですが、これが、単眼のようです。
     
           (8)  
          P1110163
     
                       いつみても蜻蛉一つの竹の先     正岡子規
     
                     とんぼうに先手うたるる譜面台      峡天衣女
     
                                            花よりも枯れ枝好む蜻蛉かな       照れまん
     
                では、最期に写真をもう一枚。
               (9)
                  P1140803
                                                                                  2008 07 13
     
                        自由なる青春切符とんぼ飛ぶ    照れまん
     
                             とても長くなってしまいましたが、蜻蛉のことは書き出したら限がありません。
               まだ、秋津島などの古代日本のこと書いていません。
               それに、蜻蛉は秋の季語と書きましたが、最近は夏の方がいいのではないか、
               というような議論もあります。
     
               まだまだ、書きたいこともありますが、又の機会に・・・・・・。
               いつか、この続きを書きたいと思います。
     
               以前、 「千代女の朝顔の句」 ← について書きました。
               もし御覧になっていなくて、お暇がおありになり、読んでみようかというご奇特な
               方がおられましたら、そちらも御覧下さい。     ではでは・・・・・。
     
           
               
               
     
     
                  
     
     
     
            
     
              
              
                      

    照れまん君の俳句歳時記 「雨蛙・青蛙」

     
     
                           青蛙忍法木の葉隠れぽにょ    照れまん
     
                       (あおがえる にんぽう このはがくれ ぽにょ)
     
            P1150704
                              布袋草の葉に縦に止まっているのを真上から撮影   2008 07 31
     
     
                       青蛙おのれもペンキぬりたてか       芥川龍之介
     
                       恐る恐る芭蕉に乗って雨蛙          夏目  漱石
     
                 有名な小説家が 揃って青蛙を俳句に詠んでいるのが面白いですね。
     
                 古くは「鳥獣戯画」などにユーモラスに描かれている蛙は、どこか愛嬌が
                 あるので、詩心をくすぐるのでしょうか。
     
             P1090442
                                                                    2008 05 25
     
                 俳句では、「雨蛙」 は 夏の季語
                               
                 雨蛙の傍題として、「青蛙」・「枝蛙(えだかわず)」 があります。
     
                 春の季語に 「蛙」(かわず・かはず) 「かえる」 がありますよね。
                 あの有名な、「~蛙飛び込む水の音」、というあれです。
                 あれは、春です。
                 少し古い時代には、雨蛙は春の季語でしたが、今では夏の季語に分類
                 されています。
                 春の 「かわず」 は、又の機会に載せることにします。
             
                 それから、夏の季語には、他に独立した季語に、「蟇(ひきがえる)」 と、
                 「河鹿(かじか)」・「河鹿蛙かじかがえる)」もありますが、
                 これも 又の機会に廻します。
     
                        梢から立小便や青がへる       一茶
     
             P1150694
     
                俳句では 雨蛙青蛙も同じように扱われていますが,動物の分類学上は
                違うようです。
     
                脊椎動物門・脊椎動物亜門・両生綱・無尾目・カエル亜目
                このあと、色んな科に分かれます。
     
                アマガエル科 ・アマガエル亜科・アマガエル属 ニホンアマガエル他多数
                 アマガエル科は世界で650種が確認されているそうです。
     
                アオガエル科・アオガエル亜科・アオガエル属・ モリアオガエル 他多数
     
                アマガエルアオガエルも とてもよく似ていて、素人にはなかなか区別が
                つきません。どうやら、模様や形に少し違いがあるようです。
     
                写真のカエルは、おそらく ニホンアマガエル であろうと思われます。
                目のところに、筋のような模様があるのが特徴のようです。
                よく見ると、ヒキガエルを小さくしたような形に見えなくもありません。
                ニホンアマガエルはアオガエル類より、ヒキガエル類に近いそうです。
                  (2枚目の写真は他のものとは二ヶ月撮影日が違いますので、
                   種類が違うかもしれません。)
     
                蛙はすべて肉食。昆虫や色んな虫を食べるそうです。
                だから、田んぼには欠かせない有益な両生類のようです。
     
                 P1150747
                                                                              2008 07 31
     
                        雨蛙斉唱日照雨美しく           山口青邨
                       (あまがえる せいしょう そばえ うつくしく)
     
                   蛙が鳴くと雨が降るといいます。
                 この句は、雨蛙が何匹も一斉に鳴いていた。そうしたら、本当に
                 陽が照り雨が降ってきたというのです。
                 その雨が太陽の光を受けて、 とても美しく輝いていた というのですね。
                 音と光の素晴しい句です。
     
                その他の句を二句。
     
                        青蛙ぱつちり金の瞼かな        川端茅舎
     
                      雨蛙飲まず食はずの顔をして     右城暮石
     
               最期に、一枚の写真と拙句を・・・・。
     
                 
                                                                   2008 08 16
                                                                     
                        セロ弾きになれそうな指青蛙      照れまん
     
               今回は、夏の季語、雨蛙・青蛙 を載せてみました。
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     

    照れまん君の俳句歳時記 「初蝶」

     
     
                     歌劇生にあひ初蝶にあひにけり     岩崎照子
     
     
             P1050684
     
                初蝶とは、初春になって初めて見る蝶。
     
                俳句歳時記には 「初蝶」 は春の季語として掲載されています。
                ただ、初蝶の説明はあまり長くありません。
                「蝶」 が 春の季語 にありますので、こちらの方が説明も長く、例句が沢山
                載っています。
                最近は、真冬でも蝶が飛んでいるので、あまり初蝶という感じは しなくなって
                しまいました。
                正月が過ぎて最初に見る蝶というより、二月頃の一番寒い冬を過ぎ、
                春の兆しが出てきた三月頃に見た 初めての蝶 とする方が自然ですね。
     
               07040006
                                              昨年、デジカメを持ったばかりの頃に撮ったナミアゲハ
     
                最初に掲載しました俳句、
     
                      「 歌劇生にあひ初蝶にあひにけり      照子 」
                
                この句を最初に読んだ時、ちょっと変だなという感じがしました。
                歌劇生(かげきせい)という言い方は、あまり聞いたことがありません。
                普通は、音大生とか 芸大生と言う言い方をします。音楽高校なら音高生。
                歌劇の場合はオペラ研修生という言い方は、聞いたことがあります。
     
                そこで、この句の解説を読んでみた所、この句は宝塚音楽学校の生徒さん
                を詠んだものと書かれていました。
                なるほど、宝塚音楽学校の生徒さんなら、歌劇生ですよね。なっとく、納得。
                
                阪急電鉄の あの地味な小豆色の電車を降りて、宝塚を歩いていたら
                音楽学校の生徒さんを見かけたのでしょう。
                袴姿でしょうか、それともグレーの制服に赤いリボンでしょうか。
                とにかく、20倍以上の難関を突破して入った人達だけに、すらっとして美人揃い。
                まるで花が咲いたようなのでしょうね。
                そこに、ちょうどひらひらと初蝶が飛んできたのです。
                う~ん、絵になりますねえ。実に明るくて艶やかで、春にふさわしい俳句です。
                私は、なんだかこの句がとっても気に入りましたので、一番最初に載せて
                みました。
     
                その他の句も載せてみます。
     
                     初蝶来何色と問ふ黄と答ふ       高浜虚子
                   (はつちょうく なにいろととう きとこたう)
                 
                この句は、有名な初蝶の句。
                俳句はあまりに短いので、誰が誰に聞いたのか解りません。
                その為、自由に解釈していいのですよね。
     
                「あなた!初蝶ですよ!ほら、庭に来てますよー」
                「ほうー、何色だい?」
                「黄色ですよ。」
                という、とても仲のいい御夫婦を想像してしまいます。
                但し、これはわたしの想像ですからね。あしからず!
     
                     初蝶や吾三十の袖袂           石田波郷
     
               波郷さんは、30歳で招集。すぐに結核になるのですね。
     
                              P1050682 08・04・24 ナミアゲハの初蝶
     
                最初に載せた写真と、上の小さな写真は、新しいカメラになって、ナミアゲハの
                初蝶です。
                裏山の山桜の写真を撮りに行ったその帰り、偶然に撮ったものです。
                
                裏山を下っていたら蝶がひらひらと飛んできて、4~5メートル先の雑木の中
                にふわりと止まってくれたのです。
                そろーと近づき、カメラの液晶を覗いてびっくり。
                なんじゃ、これは・・・・。
                草の枯葉が丸く円になっていて、その中に蝶が見えるのです。
                嘘だろうと思いつつ、慌てて3枚4枚と、近づきながら撮りました。
                夢中で撮った写真です。
                次の瞬間、あっという間に逃げられて仕舞いました。
                逃げられたあとで、少し離れて内蔵ズームで撮ったらよかったかなあと思ったり。
                近づくと、輪が画面よりはみ出してしまうのです。
                輪と蝶との距離が少しあるので、蝶が大きくなりませんでした。
                ちょっと残念だけど、まあまあよかったかなと思ったり・・・・。
                              チョー 幸せでした。 
     
                では、最期にわたしの俳句・・・・。
     
                      初蝶や偶然といふよき出逢ひ      
     
                      初蝶や未来の方へ飛び去れり        照れまん
          
                
                
                    

    照れまん君の俳句歳時記 「桜鯛」

     
                          安宿とあなどるなかれ桜鯛     森田 峠
     
                田舎のひなびた旅館に投宿したのでしょうか。
                とても料金が安いので、料理などあまり期待していなかったのですね。
               そうしたら、ものすごく立派な桜鯛が一匹皿の上に乗っていた。
            
                旅館の女将や板前の心意気・気風(きっぷ)のよさが伝わってきます。
                             この旅館に泊まってよかったという、高揚感がよく出ています。
                とても素晴しい俳句ですね。
     
                私などは食が細いので、旅館の食事は多すぎて残してしまいます。
               半分の量でいいので、旅籠代を安くして欲しいと思う、貧乏性です。
               
     
               貰った鯛 70センチの大物 桜鯛
     
                             この桜鯛は保育園が貰ったもの。
             
               「来てみんさい。ものすごい鯛が来たよー」と、保母さんがわたしを呼びに
               来てくれた。みんな、キャアキャア大騒ぎをしていた。
                驚くような大きな鯛。こんな大物は滅多に見ることが出来ない。
               すぐにカメラを取りに帰り、また出かけて行く。
     
                鯛を持って来てくれた漁師さんは、しょっちゅう保育園に差し入れをしてくれる。
               ヤズ(ハマチ)・太刀魚・鯵・鯖・蛸・平目・ハゲ(かわはぎ)。
                その他に、クリスマスにはクリスマスケーキの大きいのを二つも持って
               来てくれる。子供の日やお雛様、節分、七夕などの日にも必ずお菓子や
               ケーキを買って、持って来てくれる。
     
                この漁師さんのお孫さんが保育園に通っていて、それでおじいちゃんの
               漁師さんもしょっちゅう来ては、3時のお八つに、コーヒーを入れてもらって、
               飲んで帰っていた。
     
                このお爺ちゃんの口癖が、
               「今度鯛を釣ったら持って来ちゃるけえのう」でした。
                ところがとうとうお孫さんは卒園してしまったのです。
     
                そこで、いつものようにコーヒーを飲みに来たお爺ちゃんに、
               「あんたー、鯛を持ってくる持って来るってゆうても、とうとう持って来ん     
                かったじゃー。孫は、はあ卒園してしもうたよ!」
               と保母さん。
               そこで漁師さん。
               「よっしゃー。今度釣ったら絶対に持って来ちゃるけえのう!」
               となったのが、上の写真の鯛です。
     
                漁師のおじいちゃんが、自分でさばいて刺身にしてくれました。
               わたしの所にも、保母さんが1人前だけ届けてくれました。
     
               09070007 保育園の子供達
     
                桜鯛とは、なかなかいいネーミング。
                ただ、桜鯛といってもそういう種類の鯛がいるわけではなく、
               桜が咲くころに獲れる鯛を、こう呼んでいる。
                繁殖期に鮮やかな色になるそうです。
                婚姻色といい、魚類や両生類・爬虫類・鳥類などに見られるらしく、
               ホルモンの作用で体色が少し変化するようです。
                鯛の場合は、お腹の辺りが、少し赤みを帯びるそうです。
     
                俳句では、「桜鯛」は春の季語。
               桜鯛のほかに傍題として、「花見鯛」・「乗込鯛」(のっこみだい)・
               「姿見の鯛」・「烏賊鯛」 などがある。
                烏賊鯛(いかだい)と言うのは、烏賊を餌にして釣るので、
               こう呼ばれているそうです。
     
                スズキ目・スズキ亜目・タイ科・マダイ亜科・マダイ属  マダイ
     
                学名 : Pagraus major
                          英名  : Red seabream
     
                     ◆   ・・・   ▽   ・・・   ★   ・・・   〇   ・・・   ▼
     
                では、ここで桜鯛の俳句を二句 紹介してみます。
     
                     夢のまた夢に覺めけり櫻鯛      石 寒太
     
                夢というのは叶わないもの。
                           夢から覚めたら、テーブルの上に桜鯛が置かれていたのでしょうか。
                この桜鯛にも夢はあったろうに。
                竜宮の乙姫様になる夢。はたまた、鯨になる夢・・・。色んな夢があったろうに
               今は食べられようとしている。夢はかなったのだろうか?おそらく叶わなかった
               のだろうなあ。
               
                                    この句は、豊臣秀吉の辞世の歌、
                 「露と落ち露と消えにしわが身かな難波のことも夢のまた夢
               がベースになっているのでしょうか。
                あの天下を取った秀吉でさえ、人生は露と消える夢のようだと言って
               いるのです。ましてや、自分のような者には夢など叶うはずもない。
                
                俳人を志したからには、そのことを肝に銘じて精進しなければと、桜鯛を
               見ながら、自分自信をを戒めているのでしょうか
                この句は、若い頃の作だそうです。
              
     
                     退職の夫を待ちゐる桜鯛      三井孝子
     
                       (たいしょくのつまをまちいるさくらだい   「夫」と書いて「つま」と読みます)
     
                とってもいいご夫婦のようです。
               長い間働いてくれたお父さんに感謝して、奥様が桜鯛を用意している。
               きっとこのご主人も、長い間支えてくれた奥様に、感謝しているでしょう。
               こういう夫婦でありたいですよね。
                この句には、もう一句続きがあります。
                      「花束と帰宅せし夫桜鯛    三井孝子
                退職の花束を、会社の後輩たちから贈られたのでしょう。いい会社にお勤め
               だったのでしょうね。桜鯛が生きています。
              
                いい職場、いい家庭。うらやましいですね。胸にじーんと来る俳句です。
     
              P1030676
                                                                                                                                   瀬戸内の島々と山桜
     
               上の写真の、左の岬を回った沖合いに、鯛の好漁場があります。
               漁師さんは、鯛の道があると言います。
              200m位の深いところを、群れを作って南の海から瀬戸内に帰って来るそうです。
              その鯛の道に釣り糸を垂れての一本釣り。
     
               最近では、鯛網やはえ縄、魚群探知機や海底の地形のわかるレーダーなど
              技術の進歩は目覚しく、それにより乱獲がたたり、一本釣りはなかなか難しく
              なっているそうです。
     
               では最期に、わたしの句を一句。
     
                       高齢化率日本一の櫻鯛       照れまん
     
     
                   
     
     
     
               
     
     

    照れまん君の俳句歳時記「蜘蛛」 その2

     
     
                大蜘蛛の虚空を渡る木の間かな   村上鬼城
     
     
                         10120016
                                                      アシダカグモ科  アシダカグモ
     
                  夜、トイレに行こうと電気を点け、障子を開けようとしたらギョとした。
                 でかい蜘蛛が障子に張り付いている。
                  私が片手を開いたほどもあろうかという大物。
                 蜘蛛の方も、突然電気が点き、人が近づいて来たので驚いたのか、
                 20センチぐらい動いた所でピタリと止まりこちらの様子を見ているよう。
                  カメラ・カメラと慌ててカメラを取り出し、写真を撮った。
     
                  もう一つ、別の蜘蛛。
                  こちらは小さい、5~6ミリ。ハエトリグモ
                 ピョンピョン跳ねるように動くので、なかなかうまく撮れない。
                 マイカメラはマクロのピントを合わせるのに時間がかかり、ピッピッと
                 合った音がして、シャッターを押しても撮れるまでに時間がかかる。
                  シャッターがおりた音がした時には、すでに動いて画面から居なく
                 なっている。
                  
                  それで、とにかくパチパチと撮ったもの。とても可愛い。
     
              02290027
                                     ハエトリグモ科  オジロハエトリグモ属  アダンソンハエトリ
     
                 蜘蛛 という字は実に難しい。
                 小林一茶の句に、
     
                      蜘の子はみなちりぢりの身すぎ哉     一茶
     
                 というのがあり、「」だけでもクモと読みます。
     
                 は 虫偏に「知る」と書きます。知は、「しる」とか・「さとる」という意味。
                   知識の知です。知事の知は、「つかまつる」という意味になります。
                   これが虫偏に付くと、機を織るとか糸をつむぐとかいう意味が生じ、
                   糸で巣を作る虫となり、クモのことになるらしい。
                   それで、元々蜘だけでもクモと読んでいたのですね。
     
                  の方は虫偏に「朱」という字。これは木に紅い印しを付けたもので、
                   紅い目印の木とか、紅い色そのものいという意味もあるそうです。
                   誅などのように、朱が他の言遍や虫偏などにに付くと、血の色になり、
                   殺すという意味が生じ、殺す虫 いわゆる、クモ の意味になるらしい。
     
                 つまり、蜘蛛は糸を張って巣をつくり、虫を捕らえて毒で殺す虫となる
                 らしい。
                 なぜか日本では、クモ・クモ と二つ重ねて、蜘蛛と使うようになった
                 ようです。
               
     
             03030064 
                                                                    種類不明
     
                       蜘蛛の写真をパソコンにファイルする時、昆虫のフォルダに入れようか
                 迷ったが、昆虫とは別に蜘蛛のフォルダを作ることにした。
                                これは,、正解だった。
     
                    蜘蛛は昆虫ではないそうです。
     
                 動物界・節足動物門・鋏角亜門・クモ綱・真正クモ目 
                 このあと クモ下目などにいくつか別れ、アシナガグモ科(女郎蜘蛛)など、
                 沢山の科に分かれます。
     
                 クモ目 の仲間は世界に101科。約3万5000種。
                確認されているだけでも、およそ4万種はいるそうです。
     
                 国内には、57科1200種が確認されているとか。
     
                 普通、蜘蛛の目は8個、足は8本と書いてある。
                ほとんどの蜘蛛が 虫を殺す程度の毒は噛んだ時に出すそうです。
                蠅や蚊や害虫を食べるので、益虫とも。
     
             09210019
     
                 俳句では、「蜘蛛」は 夏の季語
                蜘蛛の他に、「蜘蛛の囲」(くものい)・「蜘蛛の巣」・「女郎蜘蛛」・「蜘蛛の子
                「袋蜘蛛」・「蜘蛛の太鼓」 など、言い換え、傍題があります。
     
                 古い歳時記には、「蠅虎」 というのがあります。
                これは、「ハエトリグモ」と読みます。漢字では「蠅捕蜘蛛」や「蠅取蜘蛛」と
                いう書き方もします。最近の歳時記には載っていません。
                例句を一つ。
     
                       逃げてゆく蠅虎や拭掃除      草野駝王
                              (にげてゆく はえとりぐも や ふきそうじ )
     
                     11060025 襖を這っている ハエトリグモ 
                                                    
                   蜘蛛の有名な句を二句載せてみます。
     
                       蜘蛛夜々に肥えゆき月にまたがりぬ      加藤 楸邨
                           (くも よよに  こえゆき つきに またがりぬ               かとう しゅうそん)
     
                           われ病めり今宵一匹の蜘蛛も宥さず      野沢 節子
                           (われやめり こよい いっぴきの くもも ゆるさず       のざわせつこ)
     
                         野沢節子氏の句は、5・8・7 のひどい字余りになっています。
                 これがいいらしい。
                  彼女は25年間病床にあったとか。
                 女性が殊のほか蜘蛛嫌い、というのが、よく出ているそうです。
                  たった一匹でも部屋の中に居るのは、我慢が出来ないのですね。
                 病気をしても、優しくなれない自分。
                 それが、破調となって、病む身の苛立たしさを強調しているのでしょうか。
     
                                蜘蛛の目は八個わたしの目は曇     照れまん
     
                 では最後の一枚。
     
            11180090
     
                       生と死を分ける一本蜘蛛の糸     照れまん
     
                  恐いもの知らずのスズメバチが蜘蛛の巣に引っかかってしまいました。
     
                  何本かの蜘蛛の糸は切ることが出来ましたが、たった一本、どうしても
                 お尻に引っかかった糸を切ることが出来ません。
                  写真を撮ろうとしても、羽を動かし飛び回るので、ピントが合いません。
                            
                  疲れて一瞬止まった時に撮った一枚です。
     
                  前回の 「蜘蛛」に続き、「蜘蛛 その2」 を載せてみました。
     
                      
               

    照れまん君の俳句歳時記 「蜘蛛」 その1

     
     
                くもの糸一すじよぎる百合の前     高野素十
     
     
           09080010
     
                 我が家は蜘蛛屋敷。そこいら中に蜘蛛の巣があります。
                 蜘蛛の巣だらけです。
                 ちょっと歩いただけで、顔に蜘蛛の巣が引っかかります。
     
             08310035
                                                                 ナガコガネグモ
     
                 芥川龍之介の小説に 「蜘蛛の糸」 というのがあります。
              
                 地獄の底の底に落ちた 極悪人の カンダタ という男がいました。
                 悪の限りを尽くした男。
                 この男は生前、道を歩いている時、蜘蛛を踏みそうになったのですが、
                どういうわけか踏まずによけて通ったのです。
                 それを知っていたお釈迦様が、カンダタ にもわずかながら善の心が宿って
                いるので、助けてやろうと蜘蛛を手に乗せ、糸を垂らします。
     
                 糸を見つけた カンダタ は地獄から這い上がろうと、蜘蛛の糸を登り始め
                ます。
                
                 ところが、他の極悪人も、蜘蛛の糸を見つけ、後から後から登り始めます。
                下から登ってくるのに気が付いたカンダタは、大勢がぶら下れば糸が切れる
                と思い、下に来たものを蹴落とそうと蹴りを入れ、払い落とそうとします。
     
                 その瞬間、プッツンと糸が切れて真っ逆さま。
                地獄の底の底に、またまた落ちていきます。
     
            10100051
     
               これが、「蜘蛛の糸」 のお話。
     
                もし、カンダタ が他の者を落とそうとせず、必死で登ることだけに専念して
               登り着いたら、どうなったでしょう。
                他の極悪人もゾロゾロと登り、地上に這い上がって来たら・・・・。
               この世が悪人だらけになって、困って困って コマ撮り仕舞い 。 こらこら!
     
                それでなくても、毎日毎日殺人事件のニュースが絶えない世の中ですからね。
               大変なことになってしまいます。
     
                でももし、カンダタや他の極悪人が登りついたとしても、大丈夫なのです。
     
                それは、お釈迦様が覗いていたのは 「極楽浄土」の蓮池
               ここから糸を垂らしていたのです。
                極楽浄土は阿弥陀如来さんのお造りになったお浄土。 
     
                極楽浄土はちょっと変わった浄土なのです。
     
           12140035
                                                                     女郎蜘蛛
     
                仏教とは、私が仏になるための宗教。
     
                キリスト教など神の宗教では私が神になる事はありませんので、ここが根本的な
               違いです。
                    (最近は神になりたがる人間が増えて、困ってますけど・・・・、コラッ!)
     
                仏になるには、出家して厳しい修行をし、悟りを開かなければなりません。
     
                出家とは、土地・財産・地位・名誉、親兄弟や知人もすべて捨てて、お寺に入り
               僧侶になることです。
               (最近、この財産を捨てるのも、悪用する宗教が現れました。ご注意!)
     
                しかし、我々凡人は財産を捨てることも、家族を捨てる事は出来ません。
               ましてや、修行するなんて嫌ですよね。
               生きるか死ぬかの修行なんて、真っ平ゴメンです。
                冷房や暖房の効いた部屋にいて、美味しい物をたらふく食べ、贅沢でグルメ
               生活の方がいいです。
                 いい服を着て、いい車に乗って楽しく遊ぶ。豪邸に住み、思うがままで贅沢三昧
               で楽な生活。
                そんなセレブな生活にみんなあこがれています。
     
                こういう人間は地獄に落ちるしかありません。
     
                普通の生活をしてますと、みんな平気で人の悪口を言ったり、イジメをしたり
               します。それに、嘘(ウソ)をつきます。
                私はウソなんか付きませせん、と言っても、今までに4つや5つのウソは付いて
               います。
                娘さんが遊びに出るとき、女友達の所に行って来ます、と言っても、男の子の所に
               行ってる事もあります。
                スピード違反で警察に捕まっているのに、いつもは守っている、今日だけなんだ
               とウソを吐きます。
                私は嘘を吐いたことなんかありませんと言いつつ、それがもう嘘になっています。
             
                こういう人間は、みんな地獄行きです。
     
                その他にも、人を妬んだり、謗ったり、騙したりしています。
               ひどくなると、あの人を殺してやりたいなどと思ったことはありませんか。
               
                私はそんなことは、したことも思ったこともありませんと言う人。
               こういう人も、みんな地獄に落ちるしかありません。
         
               「え~っ、なんで~!」って言うかもしれませんね。
     
               09120013  アシナガグモ 水面近くに巣を張っています
     
                              人間は生きているだけで、罪を作っています。
               殺生をしなければ、生きてはいけないのです。
               植物の命を絶ち、動物を殺してしか生きていけないのです。
     
                植物は人間に食べられる為に生まれてきたのではありません。
                動物も人間に食べられる為に生まれてきたのではありません。
     
               人間は、自分達で栽培したり、飼育したのだから食べるのが当たり前だと思って
               います。
                飼育した牛は食べてもいいが、自然にいる鯨は食べてはいけないなど、
               自分達の都合のいいことを平気で言うのが人間です。
                食べられて当然と言うような命はありません。
                100グラム200円の牛肉を硬くてマズイと言い、100グラム3000円のステーキ
               を食べるとものすごく美味しいと満足します。
                我々は牛を食べていることさえ思いつかず、味やお金のみに気を取られている
               のです。牛を食べていても、命を食べていることには思いがいきません。
     
                もし、目の前で牛が殺されるのを見たらどうでしょう。
                首が落とされると血が噴き出します。
               恐ろしさに胸が詰まり、涙が出て、とても食べるどころではなくなります。
               食べられなくなります。
                それらは、見えないところで他人がやっているのです。
               そういうことを知らないので、平気なのです。
               言いたいことを言い、したいことをして、自由奔放に生きています。
     
                我々はこれらの命を殺してしか、生きていけないのです。
     
               だから、食事の前にこれらの命をいただかせて頂きます、とお祈りをし感謝する
               訳ですよね。
     
               それが、食事の前の「いただきます」です。
     
                  病みてより食事の前に掌を合わす幼き頃にしていたやうに   
                                                     照れまん
     
                「いただきます」 は今では死語になりつつあります。
     
                最近の人はこう言います。
                「私が働いて、私が稼いで食べている。其処のどこが悪い!」
               こういうような人達ばかりになってしまいました。
             
               だから、人間はみんな地獄に落ちるしかないのです。
     
               10110018
     
                現代人は、自分が一番偉いと思っています。
               人の欠点はグサグサ刺しますが、自分が意見されるのは嫌います。
               ちょっと言われただけで、カチンと来て腹を立て、すぐに切れてしまいます。
               だから、人の言うことは聞きませんし、聞きたくもありません。
               そして、人を謗り、妬み、悪口を言い、自分が一番正しくまともだと思い、
               人を馬鹿にしたり、低く見てしまいます。
               お金でしか 物の価値判断が出来なくなってしまっています。
                嘘を吐いたり、騙したり。挙句の果ては人殺しまでしてしまいます。
     
                出家も修行もしない、決して仏になる事の出来ない大馬鹿者達ばかりです。
     
                みんな、地獄に落ちるしかありません。
     
                こういう地獄に落ちるしかない大馬鹿者達・在家の人々を救ってやろうと、
               お釈迦様阿弥陀如来さんをお呼びになりました。
     
                「ちょっと、阿弥陀如来さん。こっちに来とくなはれ。ここに、どうしようもない 
                奴らがおりますのや。この連中を何とかしとくなはれ。」
                「これはこれは、お釈迦様。承知いたしました。この者共を、私の極楽浄土に
                連れて行き、往生させてやりましょう。」
     
                阿弥陀如来さんは、変わった浄土をお持ちなのです。
                それが、極楽浄土です。
                極楽浄土へ往きますと、どんな人間でもたちどころで仏になれるそうです。
               阿弥陀如来さんが、たちどころに修行をして悟りを開いたのと同じ仏にして
               くれるそうです。
                嘘を吐いた人間も、極悪人も、肌が黒くても白くても、みんな金色に輝く体に
               なれるのだそうです。
                阿弥陀如来さん自信が黄金に輝くお体なのだそうです。だから、仏像は
               金ぴかなのですね。
     
                だから、カンダタや他の極悪人が登りついても大丈夫なわけです。
     
                阿弥陀如来さんは、いつでも私の名前を呼べば、必ず極楽浄土に連れて
               行ってあげますよ、と言っているそうです。だから、その呼び声が、 
               「南無阿弥陀仏」 と言う 念仏 になっている訳ですね。
     
               09080014
     
                      蜘蛛の囲の銀河のごとき雨上がり        照れまん
     
                蜘蛛のことや俳句を書こうと思いましたら、「蜘蛛の糸」がちょっと長くなって
               しまいました。                   
                まだ、蜘蛛のことを書いていませんので、もう少し続きを・・・・・。 
                                                                      次回に つ・づ・く
               
     
            
     
                
           
     
             

    照れまん君の俳句歳時記「屁ひり虫」

     
     
                    此蟲を屁ひり蟲とは申すなり      蘇子
     
     
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                                                                キバラヘリカメムシ
     
                  最近、「おしりかじり虫」という歌が流行っていますが、こちらは「屁ひり虫」。
     
                    カメムシ目・カメムシ亜目・ヘリカメムシ科  キバラヘリカメムシ
     
                  写真の黒い方が成虫。黄色が多い方が幼虫。
                  成虫と幼虫では模様が異なっている、不完全変態と書いてある。
                  幼虫は黄色に黒い点がボタンを止めているようで、ちょっと可愛い。
                  臭いは強烈と書いてあるが、普段は臭いはないと書いてある。
                  そう言えば、写真を撮るのにまったく臭いはしなかった。
     
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                                                                                          キバラヘリカメムシというように、お腹は黄色い
     
                  カメムシ目は世界に、134科・82000種が知られているそうだ。
     
             12090054    12090056
                      気持ちの悪いほど群れている
     
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                                           この木以外の木にはまったく止まっていない
     
                          御仏の鼻の先にて屁ひり虫          一茶
     
                          おれよりははるか上手ぞ屁ひり蟲       一茶
     
                 (一茶の句は漢字表記が虫や蟲になっていたり、おれが俺になっていたり、
                  著者によって表記が違っていますので、ご容赦を。
                  それと、「御仏の鼻の先にて~」の句が、正岡子規と表示されているものも
                  ありましたが、一茶発句集に載っておりましたので、一茶が正しいと
                  思います。  )
     
                          他にも 一茶の句にこんなものがあります。
     
                          雛棚や隣づからの屁のひびき
                          馬の屁に吹き飛ばされし蛍かな        一茶
                         
                 一茶は、よほどオナラが好きだったのでしょうか。
                 オナラついでに、俳句?川柳?を一句。これは誰の作か解りません。
     
                          こたつから猫もあきれて顔を出し
     
                 余程 臭い オ・ナ・ラ だったのでしょう。
                 猫も炬燵の中ではたまりません。
                 ちなみに炬燵は冬の季語です。
     
                 自分のオナラはいいのですが、他人のオナラはくさいですよね。
                 日本の女性はオナラを極端に嫌がりますが、外国ではあまり嫌がらない
                 国もあるようです。
                 日本の男性諸君。日本の女性の前でのオナラにはご注意!
                 1000年の恋も一発で冷めるかも?
                 誰もいない所でするように。
     
                 カメムシは別名 「屁ひリ虫」 と呼ばれています。
                 次の写真の、青い色をしているのをよく見かけます。
               
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                              交尾中の写真を撮っていたら、あまりに近づきすぎたのか離れてしまった。
     
                 カメムシ目・カメムシ亜目・カメムシ科   アオクサヘリカメムシ
     
                 俳句では 「放屁虫」(へひりむし)と呼ばれ、秋の季語になっています。
                 その他の言い換えで 「三井寺ごみむし」・「へっぴり虫」・「へこき虫
                 「三井寺斑猫」(みいでらはんみょう)・「屁ひり虫」などがあります。
     
                         屁ひリ蟲は智なり蟷螂は勇也       鳴雪
                                  (へひりむしはちなり とうろうはゆうなり            らいせつ ) 
     
                     屁ひり虫は 智慧で対峙し カマキリは 勇猛で対峙するのですね。
                面白~~い!
     
        
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                                                                胡瓜に止まっている
     
                      屁ひり蟲其方のあだ名が我に付き       照れまん
                         (へひりむし そち  の あだなが  われにつき)
              
                 我が家では、私が屁ひリ虫とよばれています。
                 私はお構い無しにどこでも プッ とやります。出物腫れ物所嫌わずです。
                 文句言われても、こっちの勝ちです。
                 その他に、ソース男とかケチャップ男とかも呼ばれています。
     
                 そう言うことで、今回は、カメムシを載せてみました。
     
              

    照れまん君の俳句歳時記 「寒鯉」

     
                       寒鯉の雲のごとくにしづもれる        山口青邨
     
             02270125
     
                 最初に掲載した句は、寒鯉の有名な句です。
                 おそらく、黒っぽい灰色をした鮒のような色をした鯉であろうと思います。
                 その鯉が群れてじっとしているのでしょう。それを、まるで雲のごとくにと
                 詠んだのです。
                 冬の鯉はひたすらじっとして寒さに耐えている。そんな感じが実にうまく
                 表現されている名句です。
     
                 寒鯉と言うのは、どうやら食べる物らしい。
     
                       寒鯉のあらはの鰭や古盥        飯田蛇笏
     
                 池で取ってきた寒鯉を3~4日、盥に生かして泥の臭みを取ってから
                 食べる。
                 池の中にいると鰭(ヒレ)などははっきり見えないが、タライに入れられると
                 ヒレの大きさが先の先まではっきりとわかる。いずれ食べられる鯉がヒレを
                 動かしている。そのことに、哀れを感じているのであろうか。
                 これも、名句です。
                 冬の鯉は美味いらしい。関東では、夏にも鯉を食べるらしいが、
                 関西では鯉の旬は冬として、最も美味しい冬に食べるようだ。
             
     
               02240012
     
                        寒鯉の空の広さをうらやまず       照れまん
     
                 当然ですが 「寒鯉」 は「」の季語
                 「凍鯉」・「寒鯉釣」などの傍題があります。
     
                 寒鯉はだいたいじっとしているものですが、我が家の寒鯉はあまり
                 じっとしていません。ゆったりと泳いでいます。
                 私が子供の頃は何日も、池に氷が張っていましたが、この最近
                 まったく氷が張ることがありません。
                 そんなことが関係しているのでしょうか。
               
                 鯉は慣れるととてもかわいい魚です。指を舐めに来ますし、足音がしただけ
                 で寄ってきます。写真を撮ろうとすると、餌をくれるのかと寄ってきます。
                 冬は三ヵ月くらい、餌を与えなくてもいいのでとても楽です。
     
                 昨年、写真を撮り始めてすぐ、庭の池をテスト撮りした写真があります。
                 それを載せて見ます。
                 夏の鯉です。ちょうど梅雨時で、池には満々と水があり、のびのびと鯉が
                 泳いでいます。水もとてもきれいで透明です。
             
               07080004
                                           いろ
                         津和野路に彩を添えたり錦鯉     照れまん
                                          
                  俳句では、「錦鯉」とだけ詠むと、「夏」の季語になります。
                  「緋鯉」も夏の季語です。その他、「金魚」や「熱帯魚」も夏の季語です。
                  金魚屋さんは、夏に売りに来ますし、金魚すくいは夏の夜店などで行なう
                  夏の風物詩です。
                  錦鯉や緋鯉や金魚は夏に鑑賞し、水の中で泳ぐ姿に涼を感じるので、
                  みんな「夏」の季語です。
     
     
                       さてさて、錦鯉と言うとどうしても新潟県の山古志村を思い出さない訳
                  にはいきません。
                  長岡市や小千谷市など、山古志村周辺は錦鯉の名産地。
                  女性の持つバッグにたとえるなら、シャネルやグッチに当たる
                  世界有数の錦鯉のブランド産地です。
                  現在の錦鯉の発祥の地が山古志村と言われています。19世紀、今から
                  170~180年くらい前に発見された、真鯉の変異種。これから現在の
                  錦鯉に発展したと言われています。
                  明治以後、品種改良が進み色んな錦鯉が登場します。
                  そして、昭和22年に黄金の鯉が発見され、錦鯉のブームが起きます。
                  現在、新潟県の錦鯉は高級観賞魚として、世界中に輸出され珍重され
                  ています。
                  世界中の池や水槽で、新潟の錦鯉が泳いでいます。
     
            02280135     02280134
                           山吹黄金                      プラチナ黄金
     
                 2004年10月23日、中越地震により新潟県に大きな被害が出ました。
                 大勢の方が亡くなられました。家が倒壊して、多くの人が避難所での生活
                 を余儀なくされました。
                 山古志村も壊滅的な打撃を受け、村中が避難をしたのではなかったでしょうか。
                 鯉を飼う大きなため池が地震により亀裂を生じ、水が抜けて大きな鯉が
                 ゴロゴロ死んでいる映像をテレビで流していました。
                 あそこまで大きくするには何十年もかかるであろう錦鯉が沢山死んでいる
                 のを目の当たりにすると、涙が出てきます。付いて行くようでした。
                 もうすぐお金持ちに買われ、大きな池で優雅に暮らせたのに・・・・。
     
                 あの、錦鯉の生産者の人たちは、大丈夫だったのでしょうか。
                 その後、立ち直られたのでしょうか。
                 山古志村やその周辺の人達は、立ち直られたでしょうか。
                 阪神大震災や、中越地震、能登半島沖地震。私のところでも10年くらい前に
                 地震に襲われ、村の数戸の家が半壊しましたし、度重なる颱風で災害には
                 辟易としています。
                 日本中どこにいても、安全な場所は無いようですね。
     
                 錦鯉を飼っている愛好者は、一度は行ってみたい場所が新潟県の山古志村
                 です。
                 是非皆さん、山古志村へ行ってみて下さい。あの錦鯉を見れば驚きますよ。
                 生きた芸術品です。泳ぐ宝石です。
     
            02270131    02270123
     
                我が家の池には新潟の鯉はいません。
                私の住む山口県の大島郡には、大きな錦鯉の養魚場がありました。
                日本の錦鯉の品評会でも一位になるほど、いい錦鯉を生産していました。
                我が家の錦鯉は、その養魚場で育てられたものばかりです。
               
                宇部市の常盤公園にも、この養魚場から多く連れて行かれ、放流されました。
                したがって、我が家の鯉と常盤公園の鯉は、兄弟がいるかも知れません。
                残念なことに、最近この養魚場は店を畳まれたようです。
                近頃、このあたりの家や新築住宅は、あまり庭池を作らなくなってしまいま
                した。芝生の庭の方が、好まれているようです。
                そんなことで需要が減ったのでしょうか?
     
                錦鯉は品種も多く、それぞれに名前が付いています。
                「紅白」・「大正三色」・「銀松葉」・「秋翠」・「別甲」・「光無地」などなど。
                「紅白」の中でも、いくつもの種類に別れます。
     
                では、最後にオレンジ色のものを一匹・・・・。
     
             02170004
     
                     一言の不平も言はず寒の鯉      照れまん
     
                 
     
              
     
                 

    照れまん君の俳句歳時記 「蝶・ヤマトシジミ」

     
                   もつれあうこと楽しげに二羽の蝶          照れまん
     
             10240021 
                                   ヤマトシジミの交尾
     
             10240028        11010011
     
                                 ヤマトシジミ
     
             昆虫綱・チョウ目・アゲハチョウ上科・シジミチョウ科・ヒメシジミ亜科・ヤマトシジミ属
             学名:Pseudozizeeriu  maha
                           mahaとは、サンスクリット語の形容詞で「偉大」という意味とか。
     
               11170018
                  秋から冬になり、羽を随分酷使したのか、左側の羽が少し痛んでいます。
                      上の蝶が羽を開いたのが、下の写真。
     
               11170015
     
                次は、花に止まったところ。
     
            11020073       10310047 
     
     
                           11170043
                             これは、辣韮(らっきょう)の花に止まったところ。この蝶は右の羽が痛んでいます。
     
               俳句で「」といえば春の季語。「てふ」とか、「てふてふ」とか、旧字で書くことも多い。
              蝶は種類が多く、そのすべてが季語になるので、書ききれない。
               今回はその中のシジミチョウの中の、ヤマトシジミだけを載せてみました。
               ヤマトシジミ。漢字で書けば、大和小灰蝶
              本当に小さくてかわいい蝶です。
              羽を畳めば、1cm~1.5cmくらいしかない。広げても3cmほど。
     
               俳句に詠む場合、は、「夏の蝶」になり、は「秋の蝶」。
               は「冬の蝶」・「冬蝶」 の他 、「凍蝶」・「蝶凍つる」など、ちょっと可哀想な感じになる。
              この写真の多くは、7月から11月にかけて撮っているので、
              本来は夏蝶や秋蝶、冬蝶になります。
              最初の俳句は、本来は秋の蝶を詠んでいますが、ただ蝶としか書いていませんので、
              春の蝶として鑑賞することになりますが、それはそれでいいのです。
     
          09210010   09210007
            左の写真の蝶が羽を開いたのが右の蝶                   内側は灰色で薄く青い色がある 
     
                 どうやら、雄と雌の違いで、羽の内側の色が多少違うらしい。
               ヤマトシジミの中でもまた違う種類があるのか、外側の色も多少違うようだ。
     
                 07310018      07310015 
                  左の蝶が羽を開いたのが右の蝶                  内側は茶色
     
                            07250016             10070008
                 内側がグレーのもの                       内側はかなり黒っぽくて青く見えるが小さすぎ
     
                  最初にブログでヤマトシジミを見たとき、紋白蝶くらいの大きさかと思った。
               実際に本物を見たとき、皆さんが、こんな小さいものを撮っていたのかと驚いた。
              毎日、庭中を飛んでいるのに、気にも留めなかったし、知る由も無かったが、
              撮影し始めると、だんだん面白くなってきて、いつの間にか止まるのを待っている。
                ここに撮っているのは、ズームはまったく使わずに撮っています。
               ドンだけ~  近づけるかが、楽しくなって来た。
     
     
                09140037
     
                 パソコンに取り込むときに、最初は 蝶 とだけ、フォルダを作った。
                しかしだんだん増えてきて、大・中・小に分けた。しかし、それでも増え続け
                今は、小蝶の中を、ヤマトシジミ・ベニシジミ・ウラギンシジミ など細分化している。
                
     
                 最後の一枚はもう一度交尾をしているもの。
                逆光だけどそこは愛嬌。2~3センチまで近づいた。
                あまりに近づきすぎたので、このあとすぐ逃げられてしまった。
                くっついたまま飛んでいってしまった。
     
             10240014
     
                きょうは庭で撮ったヤマトシジミを載せてみました。
            
     
     
     
                  
     
     

    照れまん君の俳句歳時記 「鳥の巣」 キジバト  パートⅡ

     
                        キジバトの巣の気にかかる雨の夜        照れまん
     
              09200016
     
                    以前、ヤマバト、正確にはキジバトの雛を載せましたが、
            親鳥はなかなか撮れませんでした。
            近頃、庭でしょっちゅうキジバトが鳴いているのを聞いていたので、
            今回は親鳥を撮るぞと、挑戦してみました。
             2メートルくらいまでは近づけるのですが、それ以上は無理。逃げてしまいます。
            簡単デジカメでは、2メートルがぎりぎりの距離。
                    それ以上離れると、点のようになってしまいます。カメラ内臓のズームで撮ってみるのですが
            これもどうもしっくりいきません。映像が薄くなったり、ジガジガした感じになったりします。
            やっとのことで撮ったものを数枚載せてみます。
     
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             口に木の枝をくわえています。
     
             写真を撮影中、またしても特ダネに出会いました。
            ついに発見。我が家の庭の松の木の枝に、巣を作っています。
            1匹が枝を銜えて、巣に飛びあがりました。番らしい2匹が見えます。
     
            09230023 2007年9月23日
     
            おそらく、これは雄だと思います。雄の尻尾のすぐ下に、雌の目が見えます。
            どうやら、卵を抱いているようです。
     
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        10月13日 二羽の雛を発見。             10月14日 親が雛に餌をやっています。
     
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        10月14日                         10月15日
     
             親鳥がいない時に、こっそりと撮りました。
     
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        10月17日                         10月19日 
     
             どんどん成長して、大きくなっています。
     
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         10月20日                         10月21日
     
             10月23日。巣を覗いてみると一匹しかいません。
     
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            10月23日 。
             ショック・ショック。1羽がいなくなっています。
            どうしたのでしょう。下に落ちたのでしょうか?
            庭を探してみたのですが、どこにも居ません。
            翌日、10月24日。この日は遂に、もう一匹も居なくなってしまいました。ショックです。
            落ちたのか、猫に獲られたのかと、庭を捜してみましたがいません。
     
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        10月24日                           10月25日
     
            10月24日。2匹とも巣に居なくなっていたと思ったら、
           2匹が4~5メートル離れた、榕(アコウ)の木の枝にいるのを発見しました。
           見付けたときには、ホッとしました。良かった!良かった!元気そうです。
           間違いなく、あの2匹です。まだ子供です。でも随分大きくなっています。
     
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         10月27日
     
             10月27日。榕の木に止まっているキジバトの写真を撮っていた時のこと、上左、
            わたしの側にいた「もどき」 も鳩を見つけたのです。
            その瞬間、木に駆け上り、鳩を捕まえようとしました。
            それが、上右の写真です。驚いてカメラがブレて仕舞いました。
            幸いにも、キジバトは間一髪、逃げました。
     
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             キジバトは、上左の写真、すぐ上にある電線に飛び上がりました。
            わたしが大きな声で「もどき」を叱ったのですが、もどきはキョトンとしています。
            「なんで、叱られるんや」とでも言いたげ。
            動物の本能ですから、仕方ないですよね。
            「降りてきなさい」と言うと降りてきて、枝からわたしの肩に乗りました。
            どうやら、まだ鳩に未練があるらしく、2~3日は榕の木の下に行き、様子を見ていました。
     
                    最後に、親バトと雛の写真をもう一枚づつ。
     
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               今まで我が家の庭にも保育園の庭にも、一度も巣を作ったことが無かったのに
              どうしてこんな人家の中に巣を作ったのか不思議です。
              すぐ裏山の木に、巣を作ったことはあるのですが、庭の中には初めて。
               山にはカラスがものすごく増えているので、それと関係があるのでしょうか。
     
               俳句歳時記では、「鳥の巣」 は春の季語。
              小鳥の巣・雉の巣・鳩の巣・鷲の巣・鴉の巣・巣籠り・巣隠れ・巣鳥・巣組み など
              沢山の言い換え、傍題がある。
               しかし、この写真を撮ったのは秋なので、歳時記には当てはまらないことも
              あるようだ。したがって、わたしの詠んだ俳句は、秋ではなく春ということに
              なってしまうが、それもまたよし。
               キジバトは秋にも巣を作り、雛をかえすと言うことが解った。
              キジバトさん、ありがとう。
     
               今回は、以前に載せた 「ヤマバト」 正しくは 「キジバト」の続編を
              パートⅡ として載せてみました。